非行少年における対人意識の変容と非行抑止に関する研究
Project/Area Number |
19K02201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
作田 誠一郎 佛教大学, 社会学部, 教授 (10448277)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 非行少年 / 対人意識 / 非行抑止 / 少年非行 / 少年院 / 規範意識 / 支援者観 / 司法福祉 / 矯正教育 |
Outline of Research at the Start |
本調査である質的調査の内容としては、少年院の矯正教育ならびに法務教官の関わりによる変化を2回のインタビューを通じて考察する。本研究課題である非行少年の対人意識および規範意識は、非行行為の動機や出院以降の再非行防止にも大きな影響を与える研究対象であり、特に本調査の対人意識の検証を中心に規範意識を明らかにすることは、今後の学校教育や司法福祉においても新たな知見を提供し、これまで原因論に終始しがちであった少年非行研究の新たな分析視角の構築に寄与できるものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度までコロナウイルス感染防止の調査環境から調査が中断していたところ、一部の施設で調査を実施できた。ただし、入院当初の1回目の調査は実施できたが、出院直前の2回目の調査がコロナウイルス感染拡大によって実施できないなど、再度調査の実施を調整する必要に迫られた。しかし、これまで実施してきた調査結果をまとめることで、地域社会の対人意識に着目した家族と友人・先輩関係と少年非行の特徴、法務教官の面接を中心とした支援の在り方と非行抑止の考察、さらに学校教師の少年非行に対するアプローチを非行少年の対人意識から分析して論文として公表することができた。 ①地域社会に注目して分析を進めたところ、多くの少年が非虐待経験を有しており、特に女子少年にその傾向が強くあらわれる結果となった。このような家族内の孤立的状況(両親の離婚や別居など)が地域社会の経済状況とも深く結びついていることが明らかになった。また家父長的な家族関係内で起こる暴力を介した親子関係についても今後の考察が必要である。友人・先輩関係については、SNSを介して友だち関係を広げており、その関係は学区を越えて県全域におよんでいた。また地元の先輩関係は強固に結びついており、他区域においても先輩同士のネットワークを介して情報(うわさ)が伝達されていることが明らかになった。 ②少年院の法務教官に対する対人意識を面接に注目して分析した。結果として、すべての在院少年が法務教官の関わりによって大きく変化するとは限らないが、これまでの学校の教師とはことなる法務教官の面接によって限られたケースではあるが言葉を聞き入れる受容的な意識の醸成を自身で考えることを喚起していることが認められた。 ③非行少年と教師の関係において「嫌悪」と「好感」に大別して分析したところ、求める教員像として「共感」「尊敬」「本気」「受容」等の特徴を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査先である少年院は、少年たちの集団生活の場でもあるためコロナウイルス感染防止に最も配慮が必要である。したがって、予定をしていた調査日程がコロナウイルス感染拡大によって、延期または中止を余儀なくされるケースがしばしば生じた。しかし、一部の施設においては、調査を実施できたため最終年度までに調査を実施できるものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、概ね予定していた施設を調査できるものと思われる。新たな調査結果にこれまで蓄積した発表や論文等を加えて、非行少年の対人意識ならびに規範意識から少年非行の支援や非行抑止についてまとめていく予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(16 results)
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[Book] 社会の変容と暮らしの再生2022
Author(s)
日本社会分析学会、室井 研二、山下 亜紀子
Total Pages
298
Publisher
学文社 (GAKUBUNSHA)
ISBN
9784762031519
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