多様化する保育施設における「保育の質」確保のための物理的環境整備について
Project/Area Number |
19K02324
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
定行 まり子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80235308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五関 正江 日本女子大学, 家政学部, 教授 (00170449)
青木 賀津子 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (00829351)
澤田 美砂子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20409262)
小池 孝子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (50508778)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 保育施設 / 食育 / 管理栄養士 / 感染症 / 換気 / 二酸化炭素濃度 / 園庭 / 運動遊び / 保育所 / 環境 / 認可保育事業 / 施設環境整備 |
Outline of Research at the Start |
保育所施設整備のための基準・指針に関わる提言として、保育所の環境・空間の整備方法に関するガイドラインを作成することを目指す。ガイドラインは、現在の最低基準に加えた「推奨」基準を示すものとして面積基準および環境・空間の設え方について示すとともに、多様化した保育施設に必要となる新たな基準として対象年齢や規模に合わせた項目についても提案し、子どものための保育環境の質の向上に資することが期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染症の流行から3年が経過し、COVID-19と共存するための施策や行動が呼びかけられる状況となりつつあることから、「保育の質」確保のための物理的環境整備を念頭に、COVID-19 流行前・最流行期(2020年頃)・2022年現在の空間利用の変化について調査した。調査は、2020年調査で追加調査可能と回答のあった23区内の9園に加え、新たに狛江市内の4園に協力を得て、2022年11月~12月に合計13園の認可保育所に対し、食事・午睡空間を中心に空間利用に関する調査、および保育担当者へのヒアリング、アンケート調査を行った。 「保育現場のための新型コロナウイルス感染症対応ガイドブック第3版」において望ましいとされている「1m 以上の間隔」について、食事場面では13園中9園が2022年現在も実行しているのに対し、午睡場面では3園に留まっているなど、午睡場面では対策緩和が進む一方、食事場面においては現在も最流行期と同水準の感染防止対策が続けられている現状が明らかとなった。また、保育担当者へのヒアリング、アンケートからは、COVID-19 に限らず、感染症流行の多い集団保育現場において、食事や午睡の際に十分な間隔の取れる広さの保育室、予備室や常設の医務室など一時隔離が可能になる室への要望があることが明らかとなり、今後の保育施設の建築計画時に配慮が必要であることが示された。 運動遊び環境に関する研究については、コロナ禍以前(2018年)に行った国内大都市の保育施設を対象としたアンケート調査についてさらなる分析を進めた。子どもの運動遊びの充実(十分な環境・時間)には、環境の広さや多様な遊具が求められていることが明らかになったが、そうした環境が整わない施設は多く、代替として園外保育を多く取り入れざるを得ない状況が示された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大により、当初予定していた施設見学、視察調査などを実施することができなくなったため、やや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
延期していた海外調査を実施し、主に感染症対策の観点から、現在の児童福祉施設最低基準にガイドラインとして付け加えるべき事項について検討する。
|
Report
(3 results)
Research Products
(17 results)