Project/Area Number |
19K02501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
江頭 智宏 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40403927)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 教育と福祉の連携 / 学校田園寮活動 / ドイツ・ディアコニー事業団 / ドイツ学校田園寮全国連盟 / 学校田園寮 / ドイツ無宗派福祉事業連盟 / 新教育運動 / 民間福祉団体 / 新教育 / 児童福祉 / 学校田園寮運動 / ドイツ諸宗派福祉事業連盟 |
Outline of Research at the Start |
19世紀末より展開された新教育の中でも、一般的な公立学校において全国規模で展開されたものに目を向けると、そこには、保養や健康増進など児童福祉的な側面をも垣間見ることができる。そこで本研究では、新教育及び児童福祉の両面で日本にも影響を与えたドイツを対象とし、学校田園寮、戸外学校、森の学校などに焦点を当てながら、新教育と児童福祉との関係について、ドイツの文書館等での史料収集を通して歴史的に検討する。その際の研究の特色として、連邦民間福祉団体連合(BAGFW)に加盟する、全国的なネットワークを有する六つの民間福祉団体と新教育との関わりに目を向けることが挙げられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍前以来4年ぶりにドイツに渡航することができ、ベルリン及びフランクフルトの文書館・図書館において史料ならびに文献の収集を実施した。 その概要は次の通りである。①ベルリンの「ドイツ・ディアコニー事業団文書館・図書館」において、ドイツ・ディアコニー事業団の前身に当たる「ドイツ福音主義教会内国伝道中央委員会」(以下、中央委員会)の管轄下の保養施設・療養施設を学校田園寮として利用することに関する、中央委員会とドイツ学校田園寮全国連盟の連携に関する史料を収集した。また同館においては、ミヒャエル・ホイスラー館長から、ドイツの児童福祉・青少年福祉の歴史に関するレクチャーを頂いた。②「フランクフルト都市史研究所文書館」において、「貧困家庭の病弱な児童生徒の休暇コロニー協会」ならびにその後身の「学校田園寮教育の振興協会」について、年次活動報告書をはじめとする同協会に関する諸史料を収集した。③ベルリンの「ドイツ社会問題中央研究所」において、『学校-学校田園寮-学校田園寮滞在』や『放浪する学校』など、学校田園寮活動に関する文献を収集した。④フランクフルトの国立図書館ならびにベルリン州立図書館において、学校田園寮活動をはじめとする教育と福祉の連携に関する文献・史料を幅広く収集した。 以上のうち、①に示した史料に依拠しながらヴァイマル末期における学校田園寮を介した教育と福祉の連携について論じた、「ヴァイマル期における保養施設・療養施設の学校田園寮としての利用についてー「ドイツ福音主義教会内国伝道中央委員会」管轄下の施設に焦点を当ててー」と題した論文を、所属先の研究科紀要に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度はコロナ禍前以来4年ぶりにドイツで史料が収集できたことが研究を進めるうえで大きかったことから上記のように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度にドイツで収集した史料に依拠しながらさらに研究を推進していく。また日程的に可能であれば新たな史料収集のために渡独をする。
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