リズミカルな動作遂行過程からみた調整力の発達特性-幼児の動きの評価と改善に向けて
Project/Area Number |
19K02593
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐々木 玲子 慶應義塾大学, 体育研究所(日吉), 教授 (80178673)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 幼児 / リズミカルな動作 / ホッピング / 動きの評価 / 調整力 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、神経系機能の発達が著しい時期にある幼児を対象に、遊びや日常活動の中でも馴染みのあるリズミカルな協応動作をとりあげ、その習熟度や年齢に伴う動作の発達的変化を、観察ならびに実験的な手法を用いて明らかにしようとするものである。動作のメカニズムや年齢に伴うその変化の特徴をとらえ、子どもの発達段階に応じた調整力系動作の評価ならびに動きの向上のための有効な指導プログラムの開発へと発展させたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
幼少期は神経系機能の発達的変化が著しく、様々な動作を獲得するための基盤を作っていくために非常に重要な時期であり、この時期には、調整力、いわゆる器用な身のこなしを可能にする能力の基盤が形成されていくといわれている。本研究は、4歳から6歳の幼児を対象として調整力系動作の発達特性を明らかにすることを目的としている。具体的には幼児の遊びや日常活動にもみられるリズミカルな全身運動に焦点をあて、観察的手法により動作の習熟度評価を行いその年齢的な変化を概観し、それらの動作メカニズムとその発達特性について明らかにすることである。 本年度は、研究当初からの方法に修正を施した昨年度の計画を継続し、映像データを用いた分析を追加した。幼児のホッピング動作について、跳躍(ホッピング)周期、離地相、接地相の各時間を指標とする時間的側面に焦点を当てて分析を行った。動作の発達段階に伴うそれぞれの時間指標を比較すると、跳躍周期と離地相の持続時間が発達段階が進むにつれて増加し、一方、接地相の持続時間は減少した。すなわち、ホッピングのスキル向上に伴い接地時間が短縮され滞空時間が長くなる跳躍パターンへと変容することが示唆された。これらの結果については、関連する学会(28th European College of Sport Science)において発表を行った。 本年度は、上記の分析を含め、研究期間の最終年度として全体のまとめ作業を行ってきた。期間全般においては、当初の計画であった実験室的な手法を用いることによるメカニズムの十分な解明には及ばなかったが、観察的な方法の再確認をする機会となった。幼少期に獲得するべき基本的な動作の1つであるホッピングの動作パターンの発達的分析から、幼児期はこのようなリズミカルな動作において、その獲得から習熟への過程の時期であることが明らかになった。
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Report
(5 results)
Research Products
(13 results)