イスラーム法にもとづいて生活する子育て家庭に対する保育者の支援課題と展望
Project/Area Number |
19K02660
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Chugoku Gakuen University |
Principal Investigator |
中 典子 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授(移行) (70369784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 誠人 大谷大学, 教育学部, 教授 (00342105)
上續 宏道 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (40331657)
小宅 理沙 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教 (50523536)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 子育て支援 / イスラーム / 保育・教育施設 / 多文化共生 / 保育者 / イスラーム教徒 / 子育て家庭 / 保護者 / イスラーム法 / インドネシア / 子どもの権利尊重 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、まず、イスラーム教徒家庭の保護者が「保育者にして欲しいと思う配慮」のインタビューを行う。第2に、保育者がイスラーム教徒家庭の保護者に対して必要と思う配慮」のインタビューを行う。第3に、イスラーム圏の子育て支援を探るため、インドネシア共和国で「保育をする保育者」や「保育を利用している保護者」へインタビューする。結果をもとに「保護者対象のアンケート項目」と「保育者対象のアンケート項目」を作成する。第4に、調査を実施して日本の保育者に求められる子育て支援を明確化する。第5に、調査結果をもとに、≪イスラーム法にもとづいて生活する子育て家庭に対する保育者の支援課題と展望≫を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、≪イスラーム法にもとづいて生活する子育て家庭に対する保育者の支援課題と展望≫を明らかにすることである。そのために、2022(令和4)年度は、2021(令和3)年8月から9月に実施した「保育者を目指す者」や「保育者」に対するアンケート調査より、「保育者を目指す者」が学ぶべきこと、また、「保育者」が学ぶべきことについて明らかにするための研究を進めた(本研究での保育者は、保育士・幼稚園教諭・保育教諭のことを指す。以下、保育者と称す。)。その結果、多くの「保育者を目指す者」や「保育者」は、「保育者ができること」を増やしていくには、「イスラーム教徒としての生活を尊重したい」という保護者の思いを理解することが必要であると考えていることが明らかにできた。 また、2022(令和4)年12月末から2023(令和5)年1月初頭にかけて、世界で最もイスラーム教徒人口の多いインドネシア視察を実施した。そこでは、「イスラーム教徒」と「非イスラーム教徒」の共生の現状を理解するために、障害児・者の福祉センター及び社会的養護の施設で働く支援者(この視察では、訪問先に成人の施設も含まれていたので支援者としている。)に対してインタビューを実施した。インタビューより、支援者が、「イスラーム教徒」「非イスラーム教徒」に関係なく、家族と当事者との調整を大切にしていること、家族がいない場合は施設で当事者の暮らしを保障していることを理解することができた。インドネシアでは多文化共生が尊重されていることが理解できた。 以上より、「保育者は多文化共生の重要性についての理解(イスラーム教徒の思いの理解を含む)をさらに深めていく必要がある」と把握できた。このことが、今年度の研究成果であるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022(令和4)年度は、2021(令和3)年度に実施した「保育者を目指す者」と「保育者」へのアンケートをもとに、「イスラーム法にもとづいて生活する子育て家庭に対する保育者の支援課題」を検討し、「保育者ができること」を増やしていくには「イスラーム教徒としての生活を尊重したい」という保護者の思いを理解することが必要であると明らかにできた。 また、2022(令和4)年12月末から2023(令和5)年1月初頭にかけておよそ一週間のインドネシア視察を実施し、イスラーム教徒と非イスラーム教徒の共生について学ぶことができた。多文化共生について学ぶことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023(令和5)年度は、≪イスラーム法にもとづいて生活する子育て家庭に対する保育者の支援課題と展望≫のテーマでの研究が5年目を迎えるので、インドネシア視察の報告書をまとめるとともに、これまでの研究成果もまとめ、その中で課題となったことについて把握し、今後の研究につなげようと考えている。
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Report
(4 results)
Research Products
(13 results)