Project/Area Number |
19K02846
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
長峰 伸治 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (50303574)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 養護教諭 / 担任との連携 / 相互調整スキル / 質的検討 / 学級担任との連携 / 育成プログラム / 意見不一致場面 |
Outline of Research at the Start |
学校における児童生徒の心身の健康問題への取り組みの中で、関係者間の連携体制のコーディネーター的役割を担うことが求められる養護教諭は、教育相談など児童生徒の心理的支援を行う際に、学級担任と連携しながら進めることが重要であるが、特に初任段階においてそのことを困難に感じている養護教諭が少なくない。そこで本研究では、養護教諭が学級担任と連携を行う中で意見が異なる場合に、双方の考え・意見を調整していく「相互調整スキル」に焦点をあてて、養成段階、初任段階、熟練段階でスキルが質的にどのように違うのかについて調査・検討を行うとともに、養成段階における相互調整スキルの育成プログラムを開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではまず、養護教諭が学級担任と連携を行う際、意見が異なる場合に双方の考え・意見を調整する「相互調整スキル」に焦点をあてて、養成段階にいる大学生と養護教諭と間では、質的にどのような違いがあるのかについて質問紙法(自由記述)によって調査し、分析を行った。その結果、例えば「自分の意見や考えを相手に説明する」際に、大学生はその説明に終始する一方で、養護教諭は、相手の意見に理解を示したり、自分の意見についてどう思うか相手に確認したり、相手の意見を聞こうとしたりすることができている人の割合が多く、現職の養護教諭は自他双方の意見を公平に扱って理解・納得しあえるスキルを身につけていることが明らかになった。 次に、養成段階の大学生に対する「相互調整スキル」の育成プログラムを開発・実施して、その効果について検証を行った。プログラムはワークショップ形式で、養護教諭と学級担任が児童生徒の支援における考えが一致しない場面において、養護教諭として学級担任と連携して支援にあたるためにどのように相互の視点・考えを調整するのかについて、グループディスカッションで理解を深め、養護教諭と学級担任の立場になってロールプレイを行った。効果測定を行ったところ、プログラム実施により、実施前に比べて、学級担任と意見を調整する際に、いきなり自らの考えを主張・説明するのではなく、相手(担任)の立場や背景を尊重したり認めたりする内容の言葉かけが増加した。このことから、プログラムによって、より良い支援を行う上でのパートナーとして相手を尊重し、話し合って意見調整をする意識とスキルが身についたことが示唆された。
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