効果的な評価を可能にするレポート論題についての実証研究
Project/Area Number |
19K02865
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
成瀬 尚志 大阪成蹊大学, 経営学部, 准教授 (60467644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎山 直樹 千葉大学, 国際学術研究院, 准教授 (10513088)
高橋 亮介 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
片山 悠樹 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40509882)
笠木 雅史 広島大学, 総合科学部, 准教授 (60713576)
児島 功和 山梨学院大学, 経営学部, 准教授 (80574409)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | レポート課題 / レポート評価 / 論題 / 剽窃 / コピペ / ライティング / レポート / 評価 |
Outline of Research at the Start |
大学の授業の評価課題として課されるレポート課題は、テストとは異なり学生の情報収集が前提となっている。そのため、レポートに書かれている内容を学生が理解しているかどうかを評価することは困難である。そこで、適切に評価をするためには問い方を工夫する必要がある。というのも、Xについての理解を問うためにダイレクトに「Xについて説明せよ」と問うても、インターネットからコピペした場合は、学生がXを理解できているかどうかを評価できないからである。そこで本研究では、レポート論題ごとにどのような理解や能力を評価できるのかについて実証的に明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、追加調査を実施し、最終的に150名からの回答を得られた。 その回答を分析したところ、教員のレポート観(なぜレポート課題を出すのかや、どのような論題をどのように出題しているかや、どのような点を重視して評価しているかなど)が多様であることが分かった。その中でも特に特に評価の仕方(何を重視して評価をするか)に着目をして分析した。調査で、αさんとβさんという二人の学生を設定し、両者から相反する特徴をもったレポートが提出された場合どちらを高く評価するかを質問し、「αさんに高い点数をつける/αさんに少しだけ高い点数をつける/βさんに少しだけ高い点数をつける/βさんに高い点数をつける」の中から選択してもらった。具体的には①独自性orエビデンス、②引用or内容の面白さ、③専門用語の理解or講義より進んだ内容、④様々な考察or明確な主張、の4項目である。分析すると、④で回答に偏りが見られたものの、ほとんどの項目で回答結果はばらついた。 そのばらつきの要因について、教員の専門分野の違いに起因するのではないか、という仮説を立てて分析をしたが、そうではないことがわかった。そこで、どのような評価をしているかということが、回答者のどのような属性に起因しているかを様々な観点から分析したが、ほとんどの項目で統計的な有意差は見られなかった。 こうしたことから、少なくともレポートの評価に関しては、教員がそれぞれ独自の基準で評価しているのではないかと考察できる。レポート課題の評価に関しては、分野ごとに明確な基準が設定されているわけではなく、各教員が手探りで試行錯誤しながら評価基準を模索しているのではないかということが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
追加調査を実施することにしたことから、最終的な成果報告をとりまとめるにあたって、申請時の計画より時間を要することとなったが、追加調査も終了し、分析も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、web調査の結果を分析し、その分析を補完する形でインタビュー調査の分析を行なう。また、これまでの研究成果を論文にまとめて発表する。
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Report
(4 results)
Research Products
(23 results)