統計モデリングによる大学カリキュラム評価システムの開発
Project/Area Number |
19K02867
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
藤野 友和 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (40364161)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | カリキュラム / 高等教育 / ネットワークデータ / 可視化 / グラフ型データベース / 指標開発 / 自然言語処理 / カリキュラム評価 / 統計的自然言語処理 / ネットワーク分析 / シラバス |
Outline of Research at the Start |
本研究では,高等教育機関におけるカリキュラムの構造(履修年次,必修・選択の指定等)を定量的に評価するための指標を開発し,実際のカリキュラム改善に利用してもらうことを目的とする.具体的には,講義の概要を記したシラバスのテキストなどの情報を定量化するための手法を活用して,科目間の関連性の指標を算出し,ネットワーク分析によって科目の重要度を示す複数の指標を開発する.また,これらの指標を活用して,カリキュラム開発担当者に使いやすいツールとして,カリキュラム構造を可視化する手法を開発する.最終的には複数のカリキュラムに本研究で開発した指標を適用して,カリキュラムの改善案の例を示す.
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は研究実施計画における「シラバスとアンケートを用いた科目間の関連性指標の開発」および「ネットワーク分析を用いた科目の重要度指標の開発」について2021年度に実施した指標開発の検討をさらに進め、先行研究で検討された指標との比較や理論的な整理、さらには実データへの適用を行った。研究代表者が所属する大学の学科カリキュラムに対して適用した結果は直感的な理解と整合しており、カリキュラムの評価や学生の履修選択の支援に有効に利用できるであろうことが示唆された。この結果を利用して研究実施計画における「カリキュラム評価のためのシラバス可視化システムの開発」について、統計解析ソフトウェアのR、グラフデータベースのNeo4j、Rにおけるネットワーク可視化パッケージのvisNetworkなどを利用して、可視化システムのプロトタイプ作成を行った。これらの成果とデータの整備方法について、ハイブリッド形式で開催された国際会議のData Science, Statistics & Visualisation 2022 (DSSV2022)および国内で開催された日本教育工学会2022年秋季全国大会において発表した。また、論文作成を行い、2023年3月に学術雑誌への投稿を行った(報告書作成時点で査読中)。また、考案した指標の応用に向けて、科目間関連度の伝播の反映の仕方について、当初の与え方以外の方法を検討するなど理論的な精緻化、拡張に取り組んでいる。さらに、得られた指標を用いて科目分類を行ったりするなどの応用可能性についても引き続き検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で、研究時間の確保ができなかったが、2022年度についてもその影響が残り、一定の進捗はあったものの2020年度の遅れを取り戻すには至らなかった。そのため、研究期間の延長を行い、2023年度にも研究を継続することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
可視化システムのプロトタイプについて、実用可能なものに改良を進めていく。また、開発した科目の関連度や重要度指標についての一般化や評価などにも取り組む予定である。それらの成果について学会発表を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(4 results)