USR意識の醸成を目指す教職協働初任者研修の開発と評価
Project/Area Number |
19K02988
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Shikoku University Junior College |
Principal Investigator |
富岡 直美 四国大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00644262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 宏之 四国大学, 経営情報学部, 教授 (80787002)
栢木 紀哉 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40300389)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | USR / FD / ICT |
Outline of Research at the Start |
本研究は,USR(大学の社会的責任)意識を醸成するための教職員初任者研修を最新の教育方法を導入して開発すること,および研修前後における教職員の業務に対する意識の変化と組織運営への影響を測定評価することを目的とする。研修は教職員に対話を促し,自身の考えを引き出す方法をとる。海外での事例を参考にし,ICT(情報通信技術)を活用して対話や思考を促進する教育方法を導入することにより,参加者は体験的に教育方法も学ぶことができる。自己評価のため,ルーブリックを作成し,意識変化を調査する。さらに,研修翌年に受講者がどのように学んだことを生かしているかインタビューし,意識変化による組織運営への影響を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、USR(大学の社会的責任)意識を醸成するための教職協働初任者研修に最新の教育方法を導入して開発すること、および研修前後における教職員の自分の仕事に対する意識の変化と組織運営への影響を測定評価することを目的としている。 2021年度に引き続いて同様の研修を2022年8月に対面で実施し、2020年度から2022年度の3年分のアンケートの回答をまとめて研修を評価した実践論文を執筆した。2023年に学会誌に投稿予定である。 USRの導入に関しては世界中の大学の共通課題であるため、USRの導入が盛んなヨーロッパの、かつ教員だけでなく事務職員の参加も多いEAIE(European Association for International Education、2022年9月バルセロナ開催)で本研修についてポスター発表を行い、世界に向けて発信した。ヨーロッパに限らず、アメリカ、南アフリカ、インド、インドネシアなど多様な国の参加者にも関心を持っていただけ、聴衆と活発に意見交換ができた。USRをテーマとした研修である点はもとより、教職協働の対話についても有益な研修だと評価いただいた。さらに、他国の現状を知る機会としても有益だった。 一方、研修をより効果的に遂行するためのICTツールの開発に関しては、2021年度の試行段階で明らかになった問題を解決する方法を検討した。まず、事前学習に多めに時間を使ってもらったうえで本番に使用してもらうという使い方の改善を行ったうえで試行し、協力者にアンケートに回答してもらった。これまでの開発や改善に関してまとめ、2023年3月に情報コミュニケーション学会にて口頭発表を行い、聴衆から有益な改善案をいただくことができた。また、ファシリテーション研究の第一人者の方との面談の機会を得ることができ、改善のための示唆をいただいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年と同様に、研修の実施やデータ分析、結果の公表についてはおおむね順調に進んでいる。 しかし、これまで新型コロナウィルスの影響で海外視察やインタビューに大幅な遅れや断念して計画を変更せざるを得ない事態も発生した。2022年度は、ようやく国際学会での発表が1度だけ実現したものの、想定した通りに情報収集や情報発信が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2022年度までに実施した研修の評価をまとめて投稿する。また発表も積極的に行い成果を公表することに力を入れる。 ICTツールの開発については、これまでの試用で明らかとなったプロトタイプの課題について、発表や面談で得た改善のための示唆を参考にしつつ、コンテンツの整理、基本設計およびインターフェース設計を見直して、リリース版として完成度を高めることを計画している。 不安定な国際情勢のために海外渡航の安全性が懸念される状況が続いていることから、今後もさらに状況に応じて研究実施計画を変更することも想定しておく必要がある。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)