BYODを活用した情報処理教育のための受講生によるセルフビルド演習環境
Project/Area Number |
19K03001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Osaka Institute of Technology (2021-2022) Wakayama University (2019-2020) |
Principal Investigator |
福安 直樹 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (60324993)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | プログラミング教育 / BYOD / プログラミング演習環境 / セルフビルド / プログラミング環境 / 指導支援環境 / 情報処理教育 |
Outline of Research at the Start |
BYOD(個人所有のノートPCなどの機器を教室に持ち込んで講義・演習を受講する形態)の授業において問題となるのは,学習者が使用する演習環境の設定である.演習環境の違いが学習に与える影響は小さくないため,統一的な環境の構築が望ましいが,個人が管理する端末上にそれを構築することは容易ではない. 本研究では,大学一年次の情報リテラシ教育や一・二年次のプログラミング教育を対象として,受講生によるセルフビルドを前提とした演習環境の構築方法と,その環境上での新たな指導支援環境を提案する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,BYODを利用した情報処理教育における演習環境の在り方を考察し,新たな学習環境・指導支援環境を提案することである.PCを活用した授業においては,学習者が使用する演習環境(PC上のアプリケーションなど)の設定が必要であるが,情報センターなどの組織が管理するデスクトップPCを並べた情報系演習室とは異なり,BYODでは学習者自身が環境を設定する必要がある.学習環境の構築は,情報処理教育においては本質ではない場合も多く,BYODを活用するためには学習者自身で容易に準備できるようにすることが重要である.また,COVID-19の影響により,多くの教育機関においてオンライン形式を活用した授業が行われているが,その実施においてBYODの活用は欠かせないものとなり,環境構築を学習者自身で行うことの重要性は増している. 多くの授業においてさまざまなアプリケーションを学習者自身でBYODにインストールさせ活用する工夫が行われているが,アンケート調査によりその状況を明らかにした.アンケート調査の結果,さまざまな授業において複数のアプリケーションのインストールが指示されており,3年次の学生のディスク使用量の中央値は169.5GBであった.これらの学生のBYODのディスク容量は大半が200~250GB程度であり,使用率が90%を超える学生も存在したが,複数の授業で同じようなアプリケーションのインストールを指示している事例も見受けられ,授業で利用する環境をコンパクトにすることや,複数の授業で環境を共有することが必要であると考えられた. この結果も参考に,C言語とJava言語の演習環境を学習者自身で容易かつ選択的に導入可能な仕組みを用意し,複数の授業で継続的に活用した.提案手法にもとづき複数の授業にまたがって開発環境を更新した場合でも演習に影響を及ぼすようなトラブルは確認されなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
和歌山大学システム工学部においてBYODを用いてプログラミングを学習している3年生に対して,各自のBYODの利用状況に関するアンケートを行い,70名から回答を得た.さまざまな授業において,複数のアプリケーションのインストールが指示されており,同じようなアプリケーションのインストールを指示している事例も見受けられ,授業で利用する環境をコンパクトにすることや,複数の授業で環境を共有することが必要であると考えられた. この結果も参考に,C言語とJava言語を対象にしたプログラミング演習環境について,学習者自身で容易かつ選択的に導入可能な仕組みを構築し,複数の授業において実際に受講生に配布した.本環境の利用者65名についてアンケートを行った結果,内27名が提案手法にもとづき複数の授業にまたがって開発環境を更新していたが,更新において演習に影響を及ぼすようなトラブルは確認されなかった. 一方で,依然としてCOVID-19の影響により,研究協力者の確保が容易ではなく,雇用ができておらず,当初予定していた検証などが実施できていない.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,実際の演習授業の中で本環境を活用するとともに,BYODを活用して受講者の活動状況を把握する仕組みについて検討する.先のアンケートで得られた結果から,演習授業の進行管理において各教員がさまざまな工夫を試みている状況を考慮し,必要なデータの収集方法などを実現することが課題である.また,他の演習環境と比較することや,BYODのOS等の更新に伴う対応についても検討する.
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Report
(4 results)
Research Products
(6 results)