STEM領域での問題解決能力育成と評価についての研究
Project/Area Number |
19K03106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (00157025)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90757668)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | STEM教育 / STEAM教育 / 問題開発 / 高大接続 / STEM / 海外調査研究 / 海外のテスト / 問題解決 / アメリカの教育制度 / 大学入試 / イノベーション教育 / 高等教育 / 思考力評価 |
Outline of Research at the Start |
STEM領域において、社会で必要な問題解決スキルのさらなる変化が予測されており、社会で役立つ問題解決能力育成は重要な課題となっている。しかし、中等教育や高等教育の科学教育においては、社会に現れる問題パターンのうち、半数以下のパターンにとどまる。他方、海外では、大学の科学教育において、様々な問題パターンが試みられ、既にアメリカの大学教育やイギリスでの入学試験共通テストに導入されるなど、ジェネリックスキル測定や習得を目的とした試みがなされている。本研究では、問題解決に関しての新しい問題を、海外視察、高校生や大学生への新規問題出題による検証により、有効性を明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究分担者、細川敏幸、斉藤準、吉永契一郎 は、2023年2月20日から25日まで、インド工科大学において、授業での問題活用についての視察を行った。インドは伝統的に、入試問題は難しく、学生の選別にどのような体制で行っているのかを調査、視察した。 物理教育における概念理解については、概念問題が有効ではあるが、日本ではまだ浸透しているとはいえない。アクティブラーニングの実施を阻害する要因としてどのようなものがあるのかについて、論文を発表した。 また、STEMとしての課題設定は、単にアカデミックな知的好奇心という動機付けでなく、生活の質の向上という動機を与えることができるため、非常に有効な手段となることがわかった。このため、海外のSTEM教育の現状を調査し、「創造性駆動型社会に対応したSTEM教育」佐々木, 伸, 細川, 敏幸, 鈴木, 久男, 吉永, 契一郎, 斉藤, 準、高等教育ジャーナルを出版した。世界でSTEM教育が重視されてきており、特に中国、韓国、アメリカでの初等・中等教育でのSTEM教育での課題設定について調査を行った。現在、日本全体でローリスク、ローリターン志向となり、「安い日本」と称されている中で、アントレプレナーシップを育むためのプロジェクトは非常に重要になると思われ、本課題研究において、「生活の質の向上」という視点の課題設定の重要性が見えたことは大きい。そのための、海外のSTEM教育における課題を収集できた。アメリカでは、K12段階すべてで統合型STEM教育のコンテンツが研究されているが、他方、大学におけるSTEM教育は未だスタンダードなものが確率されていないことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者は、インド工科大学に視察に行く予定ではあったが、学内の事情で、視察に行くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
専門課程の教育においても、汎用的コンピテンシーの修養が求められている。ただし、学問分野によって習得できる汎用的コンピテンシーに差があると見られる。今後は、学問分野における専門分野で習得できるコンピテンシーの歳について研究を行っていく。
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Report
(4 results)
Research Products
(30 results)