高校新科目「理数探究」のためのプログラム開発と探究活動の生徒及び教員への効果
Project/Area Number |
19K03142
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
廣谷 博史 大阪教育大学, 教育学部, 理事 (70218858)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 理数探究 / 探究活動 / STEAM教育 / 探求活動 / 環境学習 / 水質調査 / バクテリオファージ |
Outline of Research at the Start |
理科と数学の知識を融合する新たなプログラムを開発,提案し,その効果を生徒,教員の両面から実践を通じて検証する。測定過程がブラックボックス化せず,解析過程でも高等学校数学を効果的に活用できる題材として,身近な水環境中のバクテリオファージの測定による環境評価方法を開発し,教科への理解の深まり,大学など次のステップで学ぶモチベーションを上げる効果の検証を行う。複数教科の内容を含む指導が,生徒への影響にとどまらず,教員に対しても視野を広げ資質能力を向上させる効果があることも検証の対象とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2019年に調査を行った研究対象の中学と高校で、全校のアンケートを実施した。質問項目は同一である。この中学からはほぼ全員が高校に進学するため、①「3年前の中学生と本年度の中学生の比較」を行うとともに、②「3年前の中学生が高校生になった3年後追跡調査」と位置づけることができる。質問項目は、そのような教科を好むか、難しいと感じるかという点と、探究活動に対しての意識を尋ねることを想定して作成した。 その結果、回答を「そう思う」を1、「そう思わない」を4として数値化し、平均値を求めると、中学にはグループによる探究活動を楽しむ生徒の入学が増えているということがわかった。これは、中学の入試科目を各教科から総合問題への改革した成果である可能性が示唆された。また、2019年の中学生の集団が、3年後高校生となったときにどのように意識が変化したかを3年前の回答と比較し調べたところ、各教科に対しては、英語と理科が難しいという意識が増加するとともに、正解を知りたい・正解がないと不安という意識が増加していることが明らかとなった。また、高校になって自身を理系と考えるようになる生徒が増加したことがわかった。 回答を数値化して因子分析をしたところ、「理科が難しい」、「数学が難しい」、「理数の探究活動が探究活動が難しい」が相関が高いいっぽう、「数学はためになる」、「理科は ためになる」、「理数の探究活動はためになる」の相関も高くなった。難しいが、ためになるという意識をもって取り組んでいると考えられる。具体的な興味に関しては、「水や 地球環境」、「地域で起こっていること」の負荷が共通し、ミクロな環境とマクロの環境への興味を共通して持っていることがわかった。このことは、中高で変わらず、また2019年の結果とも一致した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた、3年後の追跡調査も完了し、意識の変化についても成果を得ることができた。また、対象校は国立附属学校であるため、内部進学生と外部入学者の意識の違いについても明らかにすることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
生徒だけでなく、教員の意識の変容についても明らかにすることが必要であると考えている。そのための調査を最終年度に行うことを計画している。
|
Report
(4 results)
Research Products
(2 results)