Project/Area Number |
19K03179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
鈴木 裕利 中部大学, 工学部, 教授 (20340200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 康一郎 中部大学, 工学部, 教授 (00262949)
板井 陽俊 中部大学, 工学部, 講師 (10551971)
舘 伸幸 信州大学, 工学部, 特任助教 (30710256)
石井 成郎 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (80399237)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 実践力 / 教育フレーム / 教材 / カリキュラム / 予実管理 / コロナ対応 / 教育フレームワーク / 工学教育 / 地域産業 / 地域貢献 / 授業実践 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,地域の産業の発展に貢献する実践力ある情報系技術人材を育成するために,次の研究プロセスを遂行する. ①経験豊かな技術者を対象に,中長期的に発揮すべき汎用的技術力目標のサーベイを行う ②地域で活躍する企業や技術者に対し,短期的視点での専門能力のサーベイを行う. ③①および②の結果に基づいて,工学部の演習科目を対象に授業実践を行い,ルーブリックに基づいた客観的な評価を行う.④実践結果について,前述の技術者からフィードバックを得ることにより,授業改善を行う. このような継続的に実施可能な教育フレームワークを確立することで,社会的要請に対応した実践力を育成する工学教育環境を実現する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の開始年度である2019年度から,工学部の2年次学生を対象に,本研究で開発したカリキュラムによる授業実践(実践2)を行い,その有効性を評価してきた.カリキュラムの内容は,従来の組込みシステムの開発を課題とした授業に,より現実的な要素として厳格な納期設定とそのマネジメントを導入したものである.これは,当初計画にあった技術者からのヒアリングにおいて,計画に沿って行動できることが実践力のひとつであることが示されたことによる.具体的には,教材設計上達成可能と考えられる完成納期と要求品質を設定し,また毎回の授業においてガントチャートを用いて進捗に関する予実管理を行った.遅延学生には,必要工数の再見積もりと主体的な納期交渉の行動を課した.開発プロセスを構成する工程ごとに中間成果物を課し,それぞれに配点を行う方式でルーブリックを試作し,これに基づいて演習授業期間を総合的に評価した.2019年度44名,2020年度22名,2021年度24名,2022年度33名の受講者を対象に研究授業を行った.このうち,2020年度はコロナ対応が求められ,オンデマンド学習もできるよう教材の改善を行った. 完遂率は88%であり,また75%が教材設計上の納期通りに課題を完成させた.ルーブリックによる評価に関しては,得られた得点と,教員による観察の結果に矛盾はなかった.また成績結果に対して,受講生からのクレームもなかった.このことから,開発プロセスベース学習に対して,妥当な評価を導けるルーブリックを開発できたと考えられる. 2023年度は当初の本研究の最終年度であり,過去4年間の授業進捗実績および受講生のアンケート分析を進めた.一方で,本研究で開発した教材のハードウェアプラットフォームを再利用し,これまでとは別の開発課題による新たな授業カリキュラムへの展開を試行した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度計画は主に研究実施期間の実績データの分析であった.しかし,社会要求の変遷に伴い,本研究で対象としていた組込み技術教材にもIoTに代表されるインタネット接続課題の必要性が高まった.そのため,教材のハードウェアは継承しつつ,ソフトウェア開発に関する授業内容の改善を実施した.この作業に伴い,当初予定のデータ分析に遅延が生じた.
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Strategy for Future Research Activity |
授業実施データである,ルーブリックによる進捗推移について,工程ごとの相関などを分析し,特に進捗の悪かった学生の原因を探る.また,授業前後に実施したアンケート分析から,本研究の主目的である実践力の涵養について,分析し考察を行い,現行授業へのフィードバックを実施する.
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