個別科学技術分野(音分野)および科学的な方法に関する市民科学リテラシーの調査
Project/Area Number |
19K03187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | National Research Institute of Police Science |
Principal Investigator |
網野 加苗 科学警察研究所, 法科学第四部, 主任研究官 (70630698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
程島 奈緒 東海大学, 情報通信学部, 准教授 (40453609)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2019: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 市民科学リテラシー / 科学的な方法 / 個別科学技術分野 / リテラシー調査 / 批判的思考 / 科学教育 / 音響教育 |
Outline of Research at the Start |
生きていくために必要な基礎的学力をリテラシーと呼ぶ.市民が社会的判断を行うためには,さまざまなリテラシーが必要であり,科学リテラシーもその一つである.科学リテラシーに関する先行研究として,科学全般に関する調査や個別科学技術分野の用語・概念に関する教育は存在するが,個別の科学技術分野に関する調査や科学的な方法に関する教育はほとんどない.本研究では,成人を対象に,「音」という個別科学技術分野に焦点を当てて,用語・概念の理解および科学的な方法の理解の調査を行う.また,大学生を対象に,科学的な方法に関する明示的な教育を行い,その効果を実験的に調査する.
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Outline of Annual Research Achievements |
一般市民の科学リテラシーについて,科学全般の用語・概念の理解の調査は定期的に行われているものの,個別科学技術分野や科学的方法の理解に焦点を当てた調査は少ない.本研究では,日本の20歳~70歳代の男女を対象に,個別科学技術分野(音分野)の用語・概念の理解および科学的方法の理解の調査を行う. 今年度は,研究発表に向けて,昨年度実施したインターネット調査の結果を精査した.まず,回答時間に注目し,不良回答を除外した,次に,参加者の属性と令和2年度国勢調査の結果を比較し,データの代表性について確認した.インターネット調査の特性として不可避ではあるものの,本調査においても回答者属性に若干の偏りが見られた. 不良回答を除く696名のデータについて,昨年度の簡易分析と同様に,相関分析および因子分析を行った.諸分野への興味,日頃の行動・態度,科学に関する考え方と,科学全般および音分野の知識,科学的方法の知識の間の相関を分析したところ,諸分野への興味と日頃の行動・態度の間,および科学全般の知識,音分野の知識,科学的方法の知識の間に,正の相関が見られた. 因子分析では,諸分野への興味,日頃の行動・態度,科学に関する考え方を尋ねた41の質問項目を使って,6つの因子(好奇心,論理重視,権威受容,情報収集,疑似科学,科学の価値の肯定)を抽出することができた.これらの因子と科学全般の知識,音分野の知識,科学的方法の知識の間の相関を調べたところ,いずれも,好奇心,論理重視,情報収集,科学の価値の肯定との間に弱い正の相関が見られた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画では,令和4年度は研究成果の発表を行う予定だったが,前年までのコロナ禍により延期されていた業務を遂行するため,学会参加や論文執筆に必要な時間を割くことができず,計画に遅れが生じた.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は前年度に予定されていた研究成果の発表を行う.
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)