Information processing basis of aggressive behavior:Reconsideration of aggressive script and empirical examination.
Project/Area Number |
19K03188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荒井 崇史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50626885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 直秋 筑波大学, 人間系, 准教授 (80633289)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 攻撃行動 / 潜在的測度 / 顕在的測度 / 評価的プライミング / マウストラッカー課題 / 潜在的態度 / 攻撃的思考抑制 / 攻撃スクリプト / 顕在的態度 / IAT / 暴力 / 情報処理 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,心理学における最新の手法を用いて攻撃に関する情報処理過程を把握し,そうした情報処理が攻撃行動の発生に及ぼす影響を明らかにすることにある。この目的を達成するために,研究1では攻撃行動に関する情報処理過程の測定手法を確立する準備を行う。その上で,研究2と3では,実際に攻撃の情報処理過程を測定するための測度を確立する。そして,研究4では,以上で作成した方法によって把握された情報処理過程が,将来の攻撃行動を予測しうるかどうかを検証する。最終的に,攻撃行動や暴力の予防・抑止に関して,情報処理の観点から提言を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体的目的は,社会的認知研究の測定手法等を応用して,潜在レベルでの攻撃への態度が,攻撃スクリプトや攻撃行動に及ぼす影響を明らかにすることであった。2023年度は,この目的に対して,マウストラッカー課題(Freeman et al, 2010)を用いて潜在レベルでの攻撃への態度が将来の攻撃行動を予測できるかどうかを検討することに加えて,攻撃的な思考を抑制することで顕現化する攻撃スクリプトが攻撃行動を関連するかどうかを検討することを目的とした。 2023年度は,前年に実施した実験のサンプルを増やし,それらのデータについて分析を行った。その結果,攻撃語呈示によるネガティブ語への反応促進が小さいほど,攻撃行動を示しやすいことが示唆された。次に,マウストラッカー課題によって測定された攻撃への潜在的態度と攻撃スクリプト及び被挑発時の攻撃行動の関連について検討した。この課題では,対象者に攻撃語をプライミングした後に,単語をポジティブ語とネガティブ語のどちらかに分類するように求めた。また,攻撃スクリプトは,4種類の対人葛藤場面において想定される攻撃行動に関する文章を再認刺激として呈示した再認課題を実施し,判定刺激へのフォールスアラーム率を攻撃スクリプトの指標とした。さらに,攻撃行動はVoodoo doll task(Dewall et al., 2013)により測定した。その結果,攻撃への潜在的態度と攻撃スクリプト及び挑発された時の攻撃行動との間に関連は見られなかった。以上に加えて,攻撃的思考を抑制することが,逆説的に攻撃スクリプトの活性や怒り感情の喚起を介して攻撃行動を誘発するかどうかを,Web調査によって検討した。その結果,予想通り,攻撃的思考を抑制するほど,他者を傷つけるスクリプトを多く喚起するとともに,怒りを感じやすく,攻撃行動に至りやすいことが示された。
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Report
(5 results)
Research Products
(3 results)