Project/Area Number |
19K03227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
南 学 三重大学, 教育学部, 教授 (60309713)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | クリティカル・シンキング / 非認知的要因 / やりぬく力 / セルフコントロール / 社会的スキル / クリティカルシンキング / クリティカルシンキング行動 / 人生の価値観 / Grit |
Outline of Research at the Start |
近年、新学習指導要領にも「思考力、判断力、表現力等」が柱の1つとして取り入れられ、学校現場でもCT教育が重視されるようになってきている。このように学校現場にも広まる段階となった今、基礎研究においてクリティカルシンキング教育の効果の個人差要因に関する知見の蓄積がほとんどない。そこで、本研究では、いわゆる非認知的要因や価値観に焦点をあて、非認知的要因(自制心、楽観性、自己効力感、動機づけ)と生き方の関係に関する検討、またそれらが講義形式とゲーミング形式のクリティカルシンキング教材をつかったプログラムにどのような効果の差異を示すのかについて検討を行なうことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、社会的および論理的クリティカルシンキング志向性に関して、非認知的能力がどう関わるのかについて、とくにまだ検討していなかった非認知的能力の影響について検討した。具体的には、前年度までの研究で「やりぬく力」の影響について検討したが、これ以外の「セルフコントロール」や「社会的スキル」の影響について検討していなかった点を、今年度は実証的に検討をおこなった。結果は、クリティカルシンキングを多少苦労してでも実施したいかという「クリティカルシンキング志向性」に関して、「セルフコントロール」と「社会的スキル」が高い者が必ずしも単調に志向性を高めるとは限らないということを見出した。これらの非認知的能力はクリティカルシンキング志向性を高めると期待されたが、逆に低下したり、中程度の者の方が高くなったりと明確な効果は出なかったことがわかった。 もちろん、半期の講義の中での効果が見られなかっただけで、継続的なセルフコントロールによって将来的には促進効果をもつ非認知的能力である可能性も残されているが、思っているほど明確な効果が出るものではなかった可能性もある。ただし、講義形式の授業では伸ばせない批判的思考力であるのかもしれないので測定対象の精査が今後の検討課題となるだろう。 研究成果は本学の学部紀要に「クリティカルシンキング志向性を高める非認知的能力-セルフコントロールと社会的スキルの検討-」として執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で2年間延長したが、当初予定していた社会的および論理的クリティカルシンキング志向性に及ぼす非認知的能力の検討については一定の検討が終わったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、非認知的能力が及ぼす影響について、なぜ効果が見られなかったのかという点について考察を深めていくことが必要であると思われる。当該分野における文献を収集し、同様の結果が得られているのかや考察の糸口となる知見があるのかについて検討する必要があるだろう。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)