脳機能画像を用いた慢性めまいに対するACTの効果予測因子と作用機序の解明
Project/Area Number |
19K03344
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry (2022) Nagoya City University (2019-2021) |
Principal Investigator |
近藤 真前 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (30625223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 明峰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
蒲谷 嘉代子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50569259)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 持続性知覚性姿勢誘発めまい / 慢性めまい / 認知行動療法 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 前庭リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
慢性めまい(持続性知覚性姿勢誘発めまい)は自然寛解が少なく長期に生活機能が低下する重大な疾患であるが、その病態、および治療のメカニズムは未だ不明である。我々は、慢性めまいに対して、第3世代認知行動療法であるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)によるプログラムを開発している。本研究は、心理尺度や脳機能画像を用いて慢性めまいのACTプログラムの効果予測因子や作用機序を解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のため、研究全体の進行が遅延せざるをえなかった。持続性知覚性姿勢誘発めまい(PersistentPostural-PerceptualDizziness:PPPD)を対象とした、前庭リハビリテーション(VestibularRehabilitation:VR)と組み合わせたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(AcceptanceandCommitmentTherapy:ACT)のプログラムの無作為化比較試験(RandomizedControlledTrial:RCT)は昨年度に終了し、その後、PPPDに対するACT+VRプログラムの脳機能画像研究の準備を行い、倫理審査委員会2021年8月に申請書類を提出し、同年12月に承認された。並行して研究遂行のための具体的手順等の確認、および画像保存用DVD等の必要な機材の整備を行い、2022年1月より脳機能画像研究のリクルートを開始した。しかし、そのころに感染力が非常に強くなったとされるCOVID-19のオミクロン株の流行が始まったため、集団療法であるACT+VRプログラム実施が困難となり、リクルートを中断せざるをえなくなった。今年度も引き続き、リクルートを中断したままとなっている。その後、研究代表者の新しい所属機関への異動が2022年10月に決定したため、研究は停止となった。2022年12月に所属機関を退職し、新しく現在の所属機関に2023年1月から勤務しており、現在、新しい所属機関において研究を再開するために必要な手順、画像解析担当の研究協力者との調整等を行っており、研究の準備中である。また、今後もCOVID-19の流行状況に対応してリクルート等を調整する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により本研究は著しく進行が遅れた。その要因として、まず、研究対象となる持続性知覚性姿勢誘発めまい(PersistentPostural-PerceptualDizziness:PPPD)を有する患者の受診が著しく減少したことが挙げられる。また、本研究の介入方法は、PPPD患者3名からなるグループ形式の前庭リハビリテーション(VestibularRehabilitation:VR)と組み合わせたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(AcceptanceandCommitmentTherapy:ACT)のプログラムであるため、COVID-19のオミクロン株の流行が始まったことで、グループ形式のACT+VRプログラムが感染リスクに与える影響を慎重に勘案し、リクルートを停止せざるを得なかった。また、研究代表者が本年度途中に所属施設を異動となったため、研究を中断せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に所属施設を異動し、研究を中断せざるをえなかったため、現在、新しい所属施設において研究の準備を進めているところである。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策を十分に行いながら、COVID-19流行の落ち着きに合わせて本研究のグループ形式のプログラム介入を再開する予定である。対象となる持続性知覚性姿勢誘発めまいを有する患者の受診数は、今後のCOVID-19の流行状況に大きく影響を受けると考えられるが、今後、5類感染症となり患者の受診数が回復するものと考えている。引き続き感染対策に十分留意しながら研究を進める方針である。
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Report
(4 results)
Research Products
(18 results)