Project/Area Number |
19K03373
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
三嶋 博之 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90288051)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古山 宣洋 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20333544)
友野 貴之 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (00845703)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | 間隙通過 / 生態心理学 |
Outline of Research at the Start |
人は歩行や乗り物で移動する際、環境に存在する様々な障害物の間に生じる「間隙」を安全に通過しなければならないが、その制御が成功するか否かは行為者の経験の程度や環境状況によって異なる。本研究では、このような間隙への接近・通過行動におけるパフォーマンスの差異が、移動主体の利用している視覚情報の種類による可制御性の差異から生じると仮定し、利用可能な視覚情報の種類を体系的に変化させ、それに伴う制御の正確性の変化を観察することを通じて、移動主体が特定の状況において利用している視覚情報を明らかにし、また、間隙接近・通過行動の制御原理を解明することを目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日常的な生活空間に配置された様々な間隙(支柱や壁の間、戸口等)を人が通過する課題(「間隙通過課題」)を通じて、行為者が移動のための適切な軌道制御を行うために必要となる視覚情報パラメータ(視角やtau (Lee, 1976等)、もしくはそれらの関連視角量等)の内容を明らかにすることである。昨年度には実験参加者が電動車椅子に搭乗・操作して様々な幅に設定された間隙を通過する実走実験を実施したが、本年度は、新型コロナウイルスへの感染防止の観点から実験参加者を募って行う対面での実走実験を取りやめ、コンピューターディスプレイ上に提示された移動シミュレーション映像を用いた計算機実験を実施するためのプログラム開発を行った。 本年度に開発したシミュレーションプログラムでは、“Toward an ecological field theory of perceptual control of locomotion.” (Kadar & Shaw, 2000) で提案されている視覚的な等情報場の一つである「等視角場」(isoangular field)から、任意の幅の間隙を通過するために有効と考えられる理論的な移動経路(等視角場に直交し、視角を最も速く最大化する経路)を最適化手法の一つである最急降下法により生成する機能を実装した。また、移動環境の中にある任意の三点以上の通過点を曲線(多項式)で結ぶ経路、および、昨年度までに実施した電動車椅子による実走実験から得られた経路座標の実測値から計算機上に移動経路を再現する機能を実装した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型感染症の感染拡大と流行の長期化により実験参加者を募っての実験が困難となり、対面での実験の実施を取りやめたため、ならびに研究協力者との打合せが不十分となったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
国や大学が策定する感染防止対策を基本としつつ、対面での実験を安全に行うことができる環境を整備することで、年度後半に対面での実験を再開したい。
|