ダイズの一斉登熟性を引き起こす窒素再転流の制御機構
Project/Area Number |
19K05999
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39020:Crop production science-related
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
鄭 紹輝 佐賀大学, 農学部, 教授 (90253517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 大輔 佐賀大学, 農学部, 准教授 (80721274)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | ダイズ / 一斉登熟性 / 老化 / 窒素転流 / シンク・ソース関係 / 遺伝子発現 / 窒素 |
Outline of Research at the Start |
ダイズ植物は、通常成熟期に達すると葉が一斉に黄化し、葉柄とともに脱落して植物全体が枯死する一斉登熟性を持つが、リョクトウやササゲなど多くのマメ科作物では、この一斉登熟性はを持たず、収穫作業を困難にしている。本研究は、ダイズの子実登熟期間中における窒素の蓄積・再転流の様態と老化関連遺伝子発現との関連性を調査し、一斉登熟性機構を窒素栄養利用の観点から究明するとともに、一斉登熟性機構と窒素の関係はマメ科作物において普遍性があるかについてササゲやリョクトウを用いて調査する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ダイズの一斉登熟性に関わる窒素制御機構を明らかにする目的で、2023年度では、窒素と炭素の相互作用を明らかにする目的で実験を行った。窒素栄養供給の増減に併せて炭素制御ではソース削減処理として剪葉処理及び遮光処理を行い、一斉登熟性への影響を評価した。炭素及び窒素栄養のいずれかが過剰の場合は青立ちが起こるが、炭素と窒素供給が相反の場合は炭素不足でも窒素過剰で青立ち増強傾向、及び炭素過剰に窒素不足で青立ち傾向が緩和された。このことから、シンク・ソースのバランスによる青立ちの発生は炭素だけでなく、炭素と窒素の両面から考慮すべきであると考えられた。本研究の成果は、開催が遅れていた第11回世界ダイズ研究会議(2023年6月18-23日、ウィーン)において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 本研究は、ダイズの一斉登熟機構を窒素と炭素の需給バランスから解明しようとしており、これまでシンク・ソースのバランスの崩れによる葉の老化遅延は炭素よりも窒素が主導的な役割を果たしていることを明らかにし、成果を取りまとめる予定であった。過去の2年間ほどコロナ感染症の関係で一部の実験および成果発表が実施できなかった。今年度はこれまで遅れていた実験を実施したうえ、研究成果の総まとめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度では、これまでの成果を取りまとめ、学会などで発表することと、最終報告書を作成する。
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Report
(5 results)
Research Products
(2 results)