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棚田地帯での圃場整備に際して実施可能な畦畔草原保全手法の開発および標準化

Research Project

Project/Area Number 19K06112
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 39070:Landscape science-related
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

澤田 佳宏  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 准教授 (40435897)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松村 俊和  甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (60589547)
藤原 道郎  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 教授 (80250158)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywords半自然草原 / 草原生植物 / 保全 / 圃場整備 / 畦畔草原 / 除草剤 / 表土移植 / 小規模圃場整備 / 山間農地
Outline of Research at the Start

本研究では(1)圃場整備時の畦畔の表土移植の効果を明らかにするために、植生モニタリング調査を行う。(2)過去から現在までの畦畔草原と人の関わりを明らかにするために、住民インタビューや文献調査・資料調査をおこなう。(3)放棄畦畔の適正管理を検討するために、長期間放棄された畦畔で管理を再開し、それによる植生の反応を調査する。(4)畦畔草原の管理の現状を明らかにするため、複数の調査地区で畦畔の管理状況を定期的に記録する。これらによって、現在の社会背景のもとで実現可能な保全手法を確立し、棚田畦畔の生物多様性を次世代に継承する仕組みを検討する。

Outline of Annual Research Achievements

近年、畦畔草原の生物多様性が損なわれており、その原因の一つとして管理放棄が挙げられている。淡路島の中山間地域では人口減少や高齢化のために労働力が不足しており、管理労力を軽減するために、従来の草刈り管理をやめ、除草剤で草原管理を行う畦畔が増えている。そこで今年度の調査では、除草剤で管理された畦畔草原において、群落の構造や種組成にどのような変化が生じているのかを調べた。
調査地は淡路島北部のK地区とI地区とした。いずれも棚田が広がる中山間地域で、高齢化等に伴って放棄農地が増加している。また、いずれの地区にも、数年~10年にわたって除草剤が散布された畦畔がある。2023年11月、これらの地域の除草剤で管理された畦畔(除草剤区)に1m×1mのコドラートを5点ずつ、計10点設置して植生調査を行った。比較のため、草刈りで管理されている畦畔(草刈り区)にもコドラートを5点ずつ、計10点設置して同様の調査を行った。除草剤区、草刈り区ともに、圃場整備は行われていない。除草剤区と草刈り区は、K地区では約50~100m、I地区では約10~30m離れている。K地区ではグリホサートが用いられていたことを農家への聞き取りで確認している。
草刈り区では、コドラートあたりの種数は約20種で、チガヤ・ネザサが優占し、ツリガネニンジンやアキノタムラソウなどの草原生植物を含んでいた。こうした組成は、これまでに報告されてきた畦畔草原と同様であった。一方、除草剤区では、コドラートあたりの種数は草刈り区にくらべて少なく約10種で、ナギナタガヤと思われるイネ科やスズメノカタビラなどの一年草が特徴的に含まれた。
除草剤による管理では単位面積あたりの種数の減少や、多年草主体から一年草主体への種組成の変化が生じることがわかった。除草剤を用いた管理では、生物多様性の豊かな畦畔草原を維持することは困難と考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究メンバーの多忙(組織運営・教育・社会貢献エフォートの増大)により研究エフォートが不足していたため。

Strategy for Future Research Activity

研究期間の延長、調査に関わるメンバーの増員によって調査を推進する予定である。

Report

(5 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • 2019 Research-status Report
  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023 2022

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 除草剤による管理が行われた畦畔草原の種組成2024

    • Author(s)
      澤田佳宏・藤原道郎・松村俊和
    • Organizer
      第71回日本生態学会大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 圃場整備時に表土移植をおこなった棚田畦畔の5年目の植生2023

    • Author(s)
      澤田佳宏・松村俊和・藤原道郎
    • Organizer
      第70回日本生態学会大会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 山間部の小規模圃場整備地および「丸い」圃場整備地の畦畔草原の種組成2022

    • Author(s)
      澤田佳宏・松村俊和・藤原道郎
    • Organizer
      第69回日本生態学会大会
    • Related Report
      2021 Research-status Report

URL: 

Published: 2019-04-18   Modified: 2024-12-25  

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