Project/Area Number |
19K06659
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 44010:Cell biology-related
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 政光 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (00182460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 英樹 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 准教授 (30570600)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | シャルコー・マリー・トゥース病 / ショウジョウバエモデル / 長鎖非コードRNA / ヒストン脱アセチル化酵素 / FIG4遺伝子 / SLC25A46遺伝子 / 疾患モデルショウジョウバエ / Hippo遺伝子 / エピジェネティック制御遺伝子 |
Outline of Research at the Start |
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)の原因遺伝子FIG4を標的とするCMTモデルショウジョウバエを用いた遺伝学的スクリーニングにより、表現型を抑圧するHippo遺伝子、長鎖非コードRNA(CR18854)遺伝子とエピジェネティック制御遺伝子gppを同定した。これらの遺伝子がCMTモデルショウジョウバエの示す表現型に寄与する仕組みを明らかにする。またこれらの遺伝子それぞれの突然変異が、他のCMT原因遺伝子を標的としたCMTモデルショウジョウバエが示す表現型を抑圧するか検討し、複数のCMT原因遺伝子に共通に関与する遺伝子を同定することで、これを標的とした新しい診断・治療法の開発に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)について多数の原因遺伝子が同定されているが、それらに共通に関与する遺伝子は、まだ同定されていない。それらの同定と機能解析は新しい診断・治療法の開発に有効である。申請者らは、これまでにCMT原因遺伝子FIG4を標的とするCMTモデルショウジョウバエを用いた遺伝学的スクリーニングを実施し、これらの表現型を抑圧する遺伝子としてHippo遺伝子、長鎖非コードRNAをコードするCR18854遺伝子とエピジェネティック制御遺伝子gpp等を同定していた。そこで本研究では、これらの遺伝子がCMTモデルショウジョウバエの表現型に寄与する仕組みについて明らかにし、また複数のCMT原因遺伝子に共通に関与する遺伝子を同定することを目的とした。 2019年度は、CR18854遺伝子をノックダウンしても、FIG4mRNAレベルは変化しないことが明らかになり、FIG4遺伝子はこの長鎖非コードRNAの直接の標的とはなっていないことがわかった。またさらに遺伝学的スクリーニングを進めた結果、他の長鎖非コードRNAをコードするCR43467遺伝子もFIG4遺伝子と遺伝学的相互作用することがわかった。興味深い事に、このCR43467遺伝子はdCOA7、dHADHBやdPDHBなどの他のCMT関連遺伝子と共通に遺伝学的相互作用することも明らかになった。これらの結果は、CMT病態の理解に長鎖非コードRNAに関する情報が不可欠であることを意味する。また他のCMT原因遺伝子SLC25A46とヒストン脱アセチル化酵素遺伝子Rpd3が遺伝学的相互作用することも見出した。Rpd3がヒストンH4K8のアセチル化レベルの制御を通じてSLC25A46の機能を抑制していることを明らかにした。これらの結果は、Rpd3阻害剤がCMT治療薬開発への鍵となることを示唆する。
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