前がん病変由来オルガノイドの形態変化に着目した悪性化ポテンシャル規定因子の探索
Project/Area Number |
19K07652
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Sasaki Foundation |
Principal Investigator |
宮本 真吾 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (50752705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雄介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (60768117)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | オルガノイド / 大腸がん / 前がん病変 |
Outline of Research at the Start |
我が国における2016年度の年間がん総死亡者数は37万人であるが、高齢化とともに、今後ますます増加すると考えられる。がん罹患率及び死亡率減少のためには、早期診断及び治療法の開発に加え、予防法の確立が益々重要となる。 近年、大腸がんの悪性化ポテンシャルが、良性腫瘍の段階で既に規定されている可能性が示された。しかしながら、悪性化ポテンシャルを規定する因子に関しては明らかになっていない。本研究では、独自に樹立した正常粘膜および良性腫瘍由来の細胞を用いて、その形態変化を指標とすることで、悪性化に重要な因子の探索を行う。それにより、がん予防法の確立に繋がる基盤的知見を提供することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、大腸がんの悪性転化ポテンシャルは、良性腫瘍である腺腫の段階で、すでに規定されている可能性が示された。このことから、良性腫瘍の段階で生じている変化を 詳細に解析することは、新たな発がんメカニズムの解明や治療法の開発に繋がると考えられる。本研究では、腺腫から樹立した細胞が形成するオルガノイドの形態の違いに着目し、その原因を究明することで発がん過程の初期段階で悪性化ポテンシャルを規定する因子を明らかにすることを目指した。 まず、個々の細胞をRGBマーキング法により遺伝学的に異なる色で可視化した。さらに限界希釈法によるクローニングを3次元培養下で行ったところ、それぞれのオルガノイドが1細胞由来である事が明らかとなった。さらに、単層からなるバルーン型と中身の詰まった中実型のオルガノイドをそれぞれクローニングした。それらの細胞株を3次元で培養すると、再びオルガノイドを形成することも確認することができた。 大腸正常粘膜部および腸管腺腫から樹立した細胞株のRNA-seq解析を行ったところ、正常粘膜由来細胞株ではApc遺伝子の変異が片アリルにのみ検出された。さらに、単層からなるバルーン型と中身の詰まった中実型の細胞株のRNA-seqデータを用いてパスウェイ解析を行った結果、代謝の変化が起こっている可能性が示唆された。 これらの結果および本モデル系は、今後発がん初期に起こる現象や予防法を詳細に検討する上で、基盤的な知見になると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)