キメラ抗原受容体に最適化されたがん細胞表面特異的エピトープに対するScFvの開発
Project/Area Number |
19K07784
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
黒澤 仁 藤田医科大学, 国際再生医療センター, 講師 (10410739)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 一本鎖抗体 (scFv) / キメラ抗原受容体 / 癌特異的抗原 / 膜タンパク / エピトープ / ヒト抗体 / 一本鎖抗体 / 腫瘍免疫 / がん特的抗原 |
Outline of Research at the Start |
本研究はCARに最適化されたがん細胞膜上特異的エピトープを認識するScFvの提示を行う事を研究目的にしている。この目標を達成するために申請者は以下の個別課題を設定し、これらを達成する事により目標に到達する。 1. 本研究の目的に合致する網羅的抗体セットの取得・選択と完備、2. 本目的を達成する評価系の完備と網羅的データセットの取得、3. アンメットメディカルニーズにかない、かつ有効な治療が望める対象がん種の決定、4. がん特異性が高く、対象疾患に対して広く一般性がある、もしくはがんの不均一性に対応出来るCARの提示。 これら個別詳細目標達成を通じて本研究の目的を満たす。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに、本研究で使用するヒトScFv断片とCD28-CD3ζのフュージョンで得られるキメラ抗原受容体(Chimeric antigen receptor:以降CARと表記)断片は293T細胞などを使用した予備試験においてその機能が果たされることが示された。一方で様々ながん種における様々な抗原とその抗体のScFvとしてのCARへの応用可能性を調査した。 本年度も引き続きその調査を続行し、以下の対象が有望であると結論した。 IgSF4⇒肺がん、肝がん、ATL。JAM1⇒すい臓がん。ITGA6B4複合体⇒肺がん、骨髄性白病、肝がん。ITGAVB3⇒骨髄性白血病、肝がん。とりわけITGAVB3やITGA6B4などは複合体として機能している事が重要でこれらの発現は腫瘍特異性も高いと言えた。CAR治療においてはその特異性もさることながら、発現量も重要であることがわかりつつある。そこで次年度はそれら発現量も加味した抗原並びにScFvの評価を進め、次年度2023年はこれらの総括を行い、最終的な最適ScFvを提示する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年に引き続き、コロナ渦の影響による研究試薬等の納品遅延が顕著でありそれらの影響を受けた。また、実際の抗体の評価等において共同研究先に頼る部分に関しても同様に中止や極端な遅延を余儀なくされた部分が多く、これらの影響を受けた部分が遅延した。更に一部抗原作成や評価用抗体作成において外注等で対応しようとした部分に関しては海外からの物品のやりとりや人の出入りが極端に難しくなった関係で行えなかった。一方で情報収集や一般的な打ち合わせ等はzoom等のオンライン会議が浸透した関係で特に問題なく実行された。
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Strategy for Future Research Activity |
去年度報告に引き続き有望ターゲットとがん種の組み合わせ、そしてそれらに最適なScFvの評価をすすめ、本年2023年度にそれらの総括を行い、最終的な最優良ScFvの提示を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(11 results)