Project/Area Number |
19K08062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 智也 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20832041)
三上 珠希 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40400501)
足立 匡基 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (50637329)
坂本 由唯 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (60770386)
松原 侑里 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (60803179)
高橋 芳雄 東北大学, スマート・エイジング学際重点研究センター, 講師 (70760891)
大里 絢子 弘前大学, 医学研究科, 助教 (80597162)
森 裕幸 弘前大学, 医学研究科, 特任助手 (60848307)
新川 広樹 弘前大学, 医学研究科, 特任助教 (10848295)
照井 藍 弘前大学, 医学研究科, 助手 (60832904)
片貝 公紀 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (70866954)
小野 靖樹 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00507064)
玉井 康之 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80349381)
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
三上 美咲 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30910426)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 発達性協調運動障害 / 内部モデル障害 / 眼球運動 / 言語発達遅延 / コミュニケーション障害 / 内部モデル障害仮説 / 乳幼児 |
Outline of Research at the Start |
発達性協調運動障害(DCD)は粗大運動や微細運動の発達の遅れ、新しい課題への学習の難しさを特徴に持つ神経発達障害であり、学童期の5~6%に存在し、書字及び読字困難など学業上の問題に発展するリスクが高い。病態は内部モデル障害説が有力であり、眼球運動や身体の動きの制御に伴う予測的認知や記憶、身体感覚との競合にミスマッチが生じるとされている。本研究では、内部モデルの獲得に必要な認知能力の取得時期及び幼児期における運動発達の予後について検証することを目的とする。これらは疾患モデルの解明のみならず、適切な療育方法を確立する足掛かりとなり、将来的な精神疾患や成人病の予防にも大きく貢献できる可能性が高い。
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Outline of Annual Research Achievements |
発達性協調運動障害(DCD)の内部モデル障害が顕在化する時期及び発達の軌跡の検証:A市5歳児二次健診に参加した720 人の母子健康手帳の記録から、3~4か月から60カ月までの9ポイントにおいて発達マイルストーンの達成を分析したところ、障害群では4つのマイルストーン領域(運動、社会的相互作用、コミュニケーション、自立)のすべてにおいて、早期から連続してマイルストーンの達成が不良であることが明らかになり、運動発達も早期から兆候が確認でき、男児と早産児がリスク因子である可能性が示唆された。 内部モデルに影響を及ぼす因子の検証:①A市5歳児二次健診に参加した342名のMABC-2と感覚プロファイル(SP)の解析により、DCD児には感覚処理の問題があり、病態に運動能力とともに感覚処理機能が関連することが示唆された。②A市5歳児健診二次健診に参加した69名にGazefinderを用い、対象児は「注視」「追視」「視点の切替」の3タスクを視聴した。MABC-2の結果とGazefinderのパラメーターを解析し、追視タスクでターゲットが下から上に低速(r=-0.37)および高速(r=-0.34)で移動する映像において、視認するまでの時間がMABC-2と有意な負の相関を認め (p<0.05)、協調運動が苦手な児は、追視速度が遅く視認するまでに時間がかかることが明らかとなった。また、DCD診断なし群(n=59)及びDCD診断あり群(n=10)において自閉特性や多動特性を統制した共分散分析により、切替タスクでは、「ターゲットが中央に表示される映像」における「平均距離」が、DCD診断なし群と比較してDCD診断あり群の方が有意に長かった(p<0.05)。DCDの病態には眼球運動制御機構に関連する要因の存在が示唆された。
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