Project/Area Number |
19K09050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉満 工平 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (70836113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盛 真一郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (00620519)
喜多 芳昭 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30570692)
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70237577)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 大腸癌 / マイクロRNA / 治療抵抗性 |
Outline of Research at the Start |
大腸癌は、徐々にその死亡率は上昇傾向である。切除不能進行大腸癌に対する治療として、FOLFOX化学療法が用いられているが、治療効果が乏しい症例も珍しくない。その為、治療抵抗に至った患者の生命予後は極めて不良である。FOLFOX療法に対する治療抵抗性の分子機序を明らかにする事が、本疾患の新規治療法の開発に繋がると考える。本研究では、治療抵抗性大腸癌細胞において、発現異常を示すマイクロRNAの機能解析から、治療抵抗性獲得に関わる分子経路を探索する事を目的とした。治療抵抗性を獲得した癌細胞で活性化している分子経路を遮断する戦略は、本疾患の新たな治療法の開発に繋がると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
当科にて大腸癌臨床検体から作成したマイクロRNA発現プロファイルを用い、リスト内のmirRクラスターであるhsa-mir-143およびhsa-mir-145に注目した。それ ぞれのpassenger鎖とguide鎖を併せ、計4カテゴリーに共通する遺伝子の探索を検討するも、期間・資金の面からpassenger鎖のみ、すなわちhsa-mir-143-5pおよ びhsa-mir145-3pの二つに注目し、共通して制御する遺伝子の探索を行った。cell lineに上記mirを導入した検体をgene expression解析に提出し、mir導入に よって抑制された遺伝子群を同定。さらにそれぞれのマイクロRNAのtarget siteを持つ遺伝子群および、GEO databaseにおける大腸癌にてupregulateされている 遺伝子群との共通な遺伝子の存在の有無を検索した。結果5つの遺伝子候補の同定がなされたが、いずれの遺伝子も解析にて5年生存率に有意な影響を与えうる遺 伝子ではなかったことから、mir-143-5pおよびmir145-3pに共通な遺伝子ではなく、各々単独での遺伝子検索へと方針を転換した。同様の解析をmir-143-5pおよ びmir145-3pの各々で施行したところ、143-5pについては24の遺伝子を同定。また145-3pについては30の遺伝子を同定するに至った。さらに各遺伝子について5年 生存率による絞り込みを行い、機能解析を行っていった。しかしながら5年生存率にて有意差の出る遺伝子候補が少なく、145-3pについてはSTC2のみ、143-5pについてはC2orf48のみであった。これらについて臨床検体にてPCRを行ったところ、STC2については有意差がつかず、しかしながらC2orf48については有意差が見られた。これらのことよりC2orf48についての研究進行を検討するも、同遺伝子については抗体の販売などもされておらず、研究設備、残りの研究期間を鑑み、研究継続は困難と考えられた。
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