ミトコンドリアDNAによる潰瘍性大腸炎関連癌の早期発見マーカーの開発
Project/Area Number |
19K09137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 敏明 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (30647540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
畑 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755)
野澤 宏彰 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
川合 一茂 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80571942)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / 大腸癌 / ミトコンドリア / ミトコンドリアDNA / 潰瘍性大腸癌関連大腸癌 / 潰瘍性大腸炎関連大腸癌 / ミトコンドリアDNA / 癌予測モデル / NGS |
Outline of Research at the Start |
潰瘍性大腸炎関連大腸癌の予後改善には早期発見が重要であるが、癌病変の平坦な携帯や周囲の粘膜の慢性炎症により早期発見は困難である。本研究では、潰瘍性大腸炎関連大腸癌の発癌の原因である粘膜の慢性炎症に着目し、慢性炎症によるミトコンドリアDNAの遺伝子変化を元に発癌予測モデルを構築することを目的とした。本研究結果によりミトコンドリアDNAで癌合併が背景粘膜のミドコンドリアDNAの遺伝子変化で予測できれば、病変の早期発見・拾い上げに非常に有効である。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度までは、31例の潰瘍性大腸炎症例について解析を行い、腫瘍を伴う症例の方が背景粘膜の遺伝子変異が多く、また、特定の部位の遺伝子変異率が高いという結果を得ていた。2022年度は、2020年-2021年5月までに東京大学腫瘍外科学教室で手術を行なった潰瘍性大腸炎症例14例についてNGS解析を行い、これまでの31症例と合わせて、合計45例での検討を行なった。 (1)Mutation burden(それぞれの検体における遺伝子変異数)と腫瘍の有無の解析において、腫瘍を伴う症例の背景粘膜(以下T)の方が腫瘍を伴いわない背景 粘膜(以下N)よりも遺伝子変異数が多かったものの、設定した有意差には達することはなかった。(T=47.5 N=43.7p=0.103) (2)個々の遺伝子についての解析では、MT-7,MT-ND3、MT-HV-2内の合計5箇所の locusにおいて、T症例とN症例の遺伝子変異率の差を認めた。 (p=0.0313 p=0.0205, p=0.022, p=0.00748, p=0.00608)。ただし、うち4箇所はT症例のほうがい遺伝子変異率が高かったものの、1つのlocusではT症例の方が遺伝子変異率は低かった。 (3)2021年6月から2023年1月の当教室で手術した症例を調査したところ、当該期間には新たに12例の手術症例が得られた。これらにつき、ライブラリー調整まで終了し、今後NGSを行い、現在の症例と合わせて解析に供する予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年-2021年度の大学の入構制限、ならびに潰瘍性大腸炎関連大腸癌の手術症例の増加が一時停滞したため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年6月から2023年1月までの当教室の手術症例12例を追加する予定。本症例については、これまでの45症例と合わせて、海洋性大腸がん関連大腸がん発生のマーカーとなりうる遺伝子変異等を検索する目的で用いるが、そのほか潰瘍性大腸炎の臨床経過との関連性も付随研究として解析する予定。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)