Project/Area Number |
19K09253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
神吉 佐智子 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (40411350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三重野 繁敏 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (10411373)
渡邊 房男 大阪医科薬科大学, 医学部, 功労教授 (40183719)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 心臓虚血再灌流障害 / 組織標的治療 / 心筋保護治療 / 虚血性心不全 / 心筋虚血傷害 / 虚血性心筋症 / 病変標的治療薬 / 薬物送達 |
Outline of Research at the Start |
我々の発見した心筋虚血領域標的ペプチドは海外の研究室で応用され、動物モデルにおいて 心筋保護薬との結合によって心筋梗塞領域縮小効果が報告されている。しかし、受容体物質 に関する報告はなされておらず、その虚血心筋に特異的に集積する機構が明らかになってい ない。前述のごとく、ペプチドの受容体物質が解明されなければ、その臨床応用に不安が残 る。このため、ペプチドと受容体物質との結合機序の解明が待たれている。心筋保護作用のある薬剤との結合によって新規治療薬を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
虚血性心不全による死亡率を改善するためには、心筋虚血後に傷害を受けた心筋組織の機能維持と回復を目指した心筋保護治療法の開発が必要である。我々は、ファージディスプレイ法を用いて、虚血心筋組織に特異的に集積するペプチド(Ischemic Myocardium Targeting Peptide: IMTP)を発見した。本研究ではこのペプチドを用いた虚血心筋の保護治療薬の創薬を目指している。そのために、IMTPの虚血心筋組織親和性のメカニズムの解明、結合定数の測定、心筋保護薬と結合させたIMTPによる心筋保護治療法の開発を行う。まずIMTPペプチドが虚血心筋組織のどの分子に親和性を発揮しているのかを解明することで、虚血時の心筋組織での環境が分子レベルで明らかにでき、IMTPの心筋保護治療薬送達法としての応用の可否が判断できる。我々は最近の研究で、IMTPペプチドに親和性のあるタンパク質5種を同定するに至った。さらに、IMTPペプチド親和性タンパク質を遺伝子導入によって過剰発現させた細胞には、虚血耐性を発揮しているものがあり、IMTPペプチド自体も虚血心筋保護を行っている可能性があると考えられるため、細胞生物学および分子生物学的に解析を進めている。培養細胞で解析を行うため、生体内での虚血環境を模倣できる環境設定を培養細胞のATP量で評価した。検討の結果、シアン化化合物による無酸素環境が設定できた。IMTPペプチドと親和性タンパク質の結合の確からしさをデータベース解析で検討する。バイオ・フラグメント・アナライザーでDNAとタンパク質の解析実験の条件設定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験装置の購入を検討していたところ、COVID19で海外との流通が滞っており、デモ機が入荷しない状況が長く続いたため。
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Strategy for Future Research Activity |
データベース解析を組み合わせることで、アフィニティ実験の確認実験を効率よく進めることができると考える。本年度で研究成果をまとめることができるように努める。バイオ・フラグメント・アナライザーでDNAとタンパク質の解析実験を行う。
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