Does enriched environment improve quality of anesthesia? Neuroscientific research in amygdala/hippocampus
Project/Area Number |
19K09322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
廣田 弘毅 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (30218854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 利佳 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10345572)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 扁桃体 / 海馬 / 全身麻酔薬 / 揮発性麻酔薬 / 静脈麻酔薬 / ぜいたく環境 / エンリッチメント / ラット / シナプス伝達 / 環境エンリッチメント |
Outline of Research at the Start |
手術を受ける患者が何らかのストレスを受けていることは想像に難くない.精神的ケア等により術前の恐怖心を取り除くと,手術中の全身麻酔薬の必要量が少なく麻酔作用が安定することが経験的に知られているが,その脳科学的メカニズムは不明である. 当該研究では術前の心理的幸福(環境エンリッチメント)が全身麻酔薬作用を修飾するメカニズムを解明する.当該研究により,術前の精神的ケアが全身麻酔を修飾する脳科学的エビデンスを築く.さらに麻酔の質の向上,ひいては患者にとってより快適な全身麻酔法の確立することを最終目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
臨床麻酔において,術前の不安や恐怖心により,麻酔作用が不安定になり覚醒遅延や術中覚醒の危険性が高まることが経験的に知られているが,その脳科学的メ カニズムは不明である.本研究によりこのメカニズムが解明されれば,臨床における安全な麻酔方法の確立・術中覚醒の予防等に寄与するので,患者に利益がもたらされると考え当該研究を計画した.扁桃体は情動の中枢であることから,海馬/扁桃体スライスに及ぼす静脈麻酔薬および揮発性麻酔薬の作用を比較検討して,扁桃体による海馬シナプス伝達の 修飾効果を検討している.これまで我々の研究室では,さまざまな病態による全身麻酔作用の修飾機序(加齢,認知症,糖尿病など)を明らかにしてきたが,これらの研究手法を当該研究にも適用した. ラット扁桃体/海馬の神経回路モデルを用い,ぜいたく環境(EE)が静脈麻酔薬作用に及ぼす効果について検討した.3週齢の雄性Wistarラットを2群に分け, 標準環境(SE群)およびぜいたく環境(EE群)で8~12週間飼育した.ラットをセボフルラン麻酔し扁桃体/海馬スライスを作製し,興奮性および抑制性シナプス 伝達から構成される神経回路モデルを作製した.両群において静脈麻酔薬プロポフォールおよび揮発性麻酔薬デスフルランは濃度依存性にPSを抑制し,その抑制程度はEE群がSE群に対して有意に亢進していた.EEによる抑制亢進効果は,デスフルランよりもプロポフォールにおいて顕著に認められた.8-12週間のEEは扁桃体/海馬間の神経結合を豊かにし,全身麻酔薬の作用を増強した.その効果は揮発性麻酔薬よりも静脈麻酔薬で顕著に認められた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により,実験および情報収集ができなかったため計画に遅延が生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
ぜいたく環境モデルを確立し,デスフルランおよびプロポフォールに及ぼすぜいたく環境の修飾効果があきらかになったので,その他のさまざまな全身麻酔薬による修飾効果を検討する.
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Report
(4 results)
Research Products
(25 results)