Project/Area Number |
19K09780
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Higashihiroshima Medical Center |
Principal Investigator |
占部 智 独立行政法人国立病院機構東広島医療センター(臨床研究部), 診療部, 医師 (10403536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向下 寿子 (古庄寿子) 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (00634461)
宮内 睦美 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50169265)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
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Keywords | 早産 / 歯周病 / プロゲステロン / 慢性炎症 / Porphyromonas gingivalis |
Outline of Research at the Start |
新生児死亡や合併症の主な原因は早産である。早産の多くは前期破水や切迫早産からの自然早産であり、これらの自然早産を予防できれば周産期予後改善に大きな役割を果たすことができる。近年、全身性の持続性慢性炎症性疾患である歯周病が早産の危険因子であると報告され注目されているがそのメカニズム及び予防法は解明されていない。歯性感染早産モデルマウスの胎盤や卵膜には歯周病原菌であるPorphyromonas gingivalisの集塊を認めるが、どのような影響を与えるかは明らかでない。この研究では、歯周病による慢性炎症性早産に対する黄体ホルモンの早産抑制及びそのメカニズムを検討することで早産予防・治療を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は歯周病による慢性炎症性早産に対する黄体ホルモンの早産抑制及びそのメカニズムを検討することを目的として研究を行っている。①ヒト絨毛組織及び卵膜組織(羊膜、絨毛膜、脱落膜)におけるP.g-DNAと歯周組織の状態(歯周病の有無及び歯周組織のP.g-DNA)の相関の有無については現在症例を集積中である。主な歯周病原因菌であるPorphyromonas gingivalis (P.g)には線毛の違いによりTypeⅠ-Ⅴに分類され、2019年度は100例(正期産76例、早産24例)で、母体血中のP.gのType毎の抗体価と歯周病、早産との関連性について検討した。歯周病の重症度と関連があるP.g抗体のTypeはⅡ・Ⅳ・Ⅴで、早産と関連があるP.g抗体のTypeはⅠ・Ⅱ・Ⅳであった。また胎盤にはTypeⅣのみ存在しており早産に特に関連する因子である可能性がある。②ヒト羊膜上皮細胞と羊膜間質細胞の機能解析については、ヒト卵膜から羊膜組織を摘出、羊膜上皮細胞と羊膜間質細胞に細胞分離、初代培養する手法が確立されたため、来年度よりP.g由来LPSによる刺激やP.gによる共培養を行い歯周病と早産との関連性について検討を行っていく予定である。③卵膜における黄体ホルモン(プロゲステロン)製剤の抗炎症作用の検討については、慢性炎症性早産マウスへの黄体ホルモンの投与による子宮平滑筋のオキシトシンン受容体の発現抑制とオキシトシン感受性の低下を認めており今後さらに早産抑制効果の検討をさらに行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)ヒト絨毛組織及び卵膜組織(羊膜、絨毛膜、脱落膜)におけるP.g—DNAと歯周組織の状態(歯周病の有無及び歯周組織のP.g—DNA)の相関の有無については、P.gと歯周病と早産との関連性が示唆された。P.gのTypeや抗体価による影響について検討を行っている。2)羊膜上皮細胞と羊膜間質細胞の機能解析については、細胞の分離培養が確立できたため、今後は当初の計画通りP.g-LPSによる刺激やP.gとの共培養を行い、子宮収縮や頸管熟化を促進させる因子(炎症性サイトカインやCOX-2の発現や、培養液中のPGE2)、膜の脆弱性に関わる因子(matrix metalloproteinase(MMP),progesterone receptor membrane component 1(PGRMC1))の発現や培養液中の濃度を比較、検討していきたい。3)卵膜における黄体ホルモン(プロゲステロン)製剤の抗炎症作用の検討については慢性炎症性マウスで早産抑制効果を確認できたため抗炎症作用について黄体ホルモンによる羊膜上皮細胞と羊膜間質細胞の機能解析やプロゲステロンの膜受容体であるprogesterone receptor membrane component 1(PGRMC1)の発現変化の解析を行うことで歯周病との関連、細胞の機能解析、抗炎症作用の検討をすすめる予定である。初年度の進捗状況としては症例の集積や細胞分離や培養手法などの確立が計画通り行えており概ね順調に経過していると捉えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の進捗状況に大きな問題はないため研究計画の変更はなく研究を遂行する上での課題も現時点ではないため引き続き計画に沿って研究を遂行していきたい。
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