新規がん治療法開発に向けた口腔がん幹細胞における上皮間葉転換抑制因子の機能解明
Project/Area Number |
19K10274
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 正人 東京医科大学, 医学部, 兼任准教授 (40349460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 通秀 東京医科大学, 医学部, 講師 (00421066)
古賀 陽子 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10392408)
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (30343122)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / がん幹細胞 / 上皮間葉転換 / Fbxw7 / microRNA / 口腔がん幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
がん治療の成否はがん幹細胞の治療抵抗性に特徴づけられている。私たちはこれまで口腔扁平上皮癌におけるがん幹細胞の存在に注目し、その発現様式および薬剤感受性の制御機構について解析を進めて来た。本研究では、これまでの研究をさらに発展させ、がん幹細胞の1つの表現とされる上皮間葉転換に焦点を当て、腫瘍実質より間葉系に変化する幹細胞を特定し、上皮間葉転換抑制因子を解明する。また、がん幹細胞ポピュレーションより抑制因子を標的とするバイオマーカーを分子レベルで特定する。それらの成果により、治療感受性の向上につながるより精度の高い新たながん治療戦略の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き下記4つの項目に加えmiRNAの同定およびその標的遺伝子の解明ついて研究を進めた。 1.腫瘍組織内からがん幹細胞を単離および上皮間葉転換マーカー発現の検討。その後症例を重ね切除された口腔扁平上皮癌の実質組織より抽出された細胞をコ ラゲナーゼ処理し培養してきた。安定した継代培養には至らず、不安定な発現を示すALDH+/CD44+陽性細胞を確保した。また、上皮間葉転換マーカーの発現では 免疫染色法を用いて6種類のマーカーの発現様式を検討したが、一定した発現パターンは見出せなかった。 2.上皮間葉転換型細胞に対し薬剤感受性の検討。上皮間葉転換型細胞の抗癌剤抵抗性を評価する項目であるが、96wellプレート上に細胞数を一定に調整し抗癌 剤を加えインキュベートした。その後、細胞数を測定しその抵抗性を試みた。単離される細胞の性状が不安定な為、薬剤感受性試験結果の解釈に信用性を欠き再 度追試をした。現状において感受性の差に有意性は見出せなかった。 3.腫瘍組織内の上皮間葉転換マーカーの発現の検討。6種類のマーカーについて発現の有無および様式について検討した。マーカーによっては発現分布と発現様 式に一定の傾向が認められた。 4.上皮間葉転換型細胞に対するFbxw7の存在の解明。限定的ではあるが組織上で上記マーカーが発現する上皮間葉転換型細胞相当部位よりFbxw7を想定するDNAを 抽出しその検出を行った。 PCRによるFbxw7の検出には至らなかった。 5.がん幹細胞特有に発現変化するmiRNAの同定およびがん幹細胞特有に発現するmiRNAの標的遺伝子の解明。がん幹細胞組織からmiRNA 発現プロファイルを解析し、発現シグナルが観察されたmiRNAの発現量をreal time RT-PCRで調べた。候補と推察されるmiRNAの明確な発現は得られなかった。推察されたmiRNAの標的遺伝子の解明では、3´UTRとの相補性を有する遺伝子の解明に至らなかった。
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Report
(5 results)
Research Products
(2 results)