ストレスが食道の知覚過敏と覚醒時ブラキシズムに及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
19K10390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
福嶋 美佳 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30828190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
菅 真有 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50779973)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 覚醒時ブラキシズム / 胃食道逆流症 / 精神的ストレス / 咬筋 / 自律神経 / 胃食道逆流 / ストレス |
Outline of Research at the Start |
覚醒時ブラキシズムの危険因子として、ストレスや胃食道逆流症がある。胃食道逆流症のうち、食道炎や症状を有するびらん性胃食道逆流症と症状のみ有する非びらん性胃食道逆流症は、ストレスが関与する食道の知覚過敏との関連が示唆されている。そこで、食道の知覚過敏に着目し、ストレスが食道の知覚過敏に影響し、覚醒時ブラキシズムに影響するとの仮説を検証することとした。消化器症状や覚醒時ブラキシズムを有する者に対し、質問票によりストレスを評価し、食道の知覚過敏や覚醒時ブラキシズムとの関連を解明する。その後、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの静脈内投与を行い、食道の知覚過敏や覚醒時ブラキシズムに及ぼす影響を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、覚醒時ブラキシズムの有力な危険因子として、胃食道逆流症が報告されており、また、精神的ストレス(以下、ストレス)も危険因子の一つとされている。 胃食道逆流をモデルとした食道内酸刺激やストレスを惹起する計算タスクによる介入、および両者の同時介入を行い、覚醒時の咬筋活動や自律神経活動に与える影響について検討した。健康な成人男性12名に対し、異なる2条件のタスク(安静時として読書、ストレス負荷時として計算)を課し、食道内に注入なし(以下、非注入)、生理食塩水注入(以下、生食注入)、0.1Nの塩酸注入(以下、酸注入)の3条件の介入を組み合わせた計6条件を比較した。その結果、安静時において、酸注入時の咬筋活動は生食注入時と比較して有意に増加し、副交感神経活動は有意に減少した。生食注入時において、ストレス負荷時の咬筋活動と交感神経活動は安静時と比較して有意に増加し、副交感神経活動は有意に減少した。また、二元配置分散分析において、咬筋活動に対する単純主効果は、酸注入は有意であったが、ストレス負荷は有意ではなかった。自律神経活動に対する単純主効果は、酸刺激とストレス負荷共に副交感神経活動にのみ有意であった。なお、ストレス負荷と酸注入に交互作用は認められなかった。以上より、ストレスと酸刺激は、いずれも咬筋活動を増加させ、それらには自律神経の関与が示唆されたが、酸刺激の方がこれらに与える影響が大きかった。 また、心理的および身体的症状のスコアを対照群と胃食道逆流症患者群間で統計的に比較した。上部消化管症状は、痛みに関連する身体症状と関連しており、心理的要因は、上部消化管症状に間接的に関連している可能性があることが示唆された。 現在、ストレス感受性や心理社会的因子、食道の知覚が、咀嚼筋や自律神経活動に与える影響等について検討するため、介入研究を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、食道知覚の影響を評価の手技を確立し、ストレス感受性や心理社会的因子の影響、唾液による内分泌系や自律神経系の関与についての評価を行うため、データの採得と同時に解析を行っているが、コロナ渦ということもあり内視鏡検査および食道知覚の調査の被験者確保がやや困難であり、目標とする人数に達していない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は目標とする人数に達するまで継続してデータの採得および解析を行い、結果がまとまり次第国際誌に論文投稿予定である。被験者の確保が困難であると判断した場合は、研究分担者の所属分野である消化器内科の患者に研究協力の依頼をするなどして被験者数を可能な限り早く確保する。
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)
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[Presentation] 酸刺激時の食道知覚が咀嚼筋活動と嚥下回数に及ぼす影響について2022
Author(s)
髙橋広太郎, 前田綾, 大賀泰彦,福嶋美佳,中川祥子, 大迫佑季, 古川みなみ,原田真利那, 成昌建, 上村修司, 井戸章雄, 宮脇正一
Organizer
第81回日本矯正歯科学会学術大会&第9回日韓ジョイントシンポジウム
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