Project/Area Number |
19K10414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
名生 幸恵 (割田幸恵) 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (50386257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苅部 洋行 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | Early Childhood Caries / フッ化ジアンミン銀(SDF) / CPP-ACP |
Outline of Research at the Start |
齲蝕減少傾向にある日本でもEarly Childhood Caries(ECC、乳幼児齲蝕)の増加が予想され、健康寿命延伸の礎となる口腔の健康を小児期から獲得・維持するため、安全で確実なECCへの対応が望まれる。本研究は、生態学的プラーク説に基づき、フッ化ジアンミン銀(SDF)応用齲蝕進行抑制薬にカゼインホスホペプチド-非結晶性リン酸カルシウム複合体(CPP-ACP)による歯質再石灰化効果を加えた新たな乳幼児用齲蝕病変適用薬の開発を目指す。今回は基礎研究として、ウシ歯を用いたSDF溶液の齲蝕進行抑制可能な最小有効濃度規定と齲蝕関与細菌への効果測定、CPP-ACPの再石灰化効果付与の検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳幼児期の齲蝕、Early Childhood Caries(ECC)へ安全かつ確実に効果を発揮する新たな乳幼児齲病変適用薬開発のために、ECC病変に対するフッ化ジアンミン銀(SDF)溶液の有効最小濃度を改めて規定し、再石灰化促進効果のある食品添加物カゼインホスホペプチド-非結晶性リン酸カルシウム複合体(CPP-ACP)を付加した環境下での歯質変化やSDFとCPP-ACPの相互作用の有無を明らかにすることである。 当該年度においては、年度初めより所属機関での業務内容の変化に伴い、当初予定していた研究時間の確保が困難となり、研究計画の変更をせざるを得なかったため、研究実績といえるような成果があげられず、事業期間の延長を願い出て受理していただいた。 次年度においては、事業計画の一部を変更し、研究室内でのウシ歯切片を用いた実験(齲蝕原因菌の活動性が高まる環境を模した条件下で、段階的に希釈した38%SDF溶液や対照薬剤としての2%フッ化ナトリウムゲルを作用させた場合の経時的変化の観察など)の他に、将来的な臨床応用を念頭に、口腔内でSDF/CPP-ACPを歯面に応用した場合の歯質の定量的な観察(評価)法の確立を目指し、附属病院診療室内で実施可能な研究として、既存のCPP-ACP製品あるいはSDF製品を歯面塗布した後の歯質観察を数種類の光学的齲蝕検知機器を応用して実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度は、大学での教育および研究活動に加え、附属病院内での業務が増加したことから、本研究申請時に予定していた研究時間の確保が困難となったため、研究計画を変更せざるを得なかった。よって「遅れている」と自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を大幅に改変したことから、本来は当該年度が本研究課題の最終年度であったが、事業の延長を再度願い出て受理して頂いた。当初の設定期間内に達成できなかった研究室内での非侵襲ならびに侵襲性のある検索方法による試料観察については協力者を増やすなどしてデータ採取までの時間短縮やデータ数の確保を予定している。 また、研究時間の確保のために、診療室内で実施できる研究計画を立案し、本事業の将来的な発展を見据え、より臨床応用へ近づいた成果を上げることを念頭に置いている。
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