Project/Area Number |
19K10441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
伊藤 晴江 新潟大学, 医歯学系, 非常勤研究員 (30397145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 規孝 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90313527)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 歯科臨床教育 / 診療姿勢 / 動画教材 / 臨床教育 / 専門的機械的歯面清掃 / 動画ツール / PMTC |
Outline of Research at the Start |
歯科治療は口腔内という狭小かつ閉鎖空間で行われる専門的な処置であり,その作業空間には歯以外にも舌や頬などがあり,それらが処置中に動くこともある。そのため術者にとって術野の確保は容易ではなく,当然通常の治療見学から学修者である歯学生が得る情報は,模倣するために十分であるとはいえない。このことは術者を兼ねる指導者にとっては「見せたはず」,学修者にとっては「見えなかった」という認識の乖離を生じさせる。本研究は小型カメラを用いて術者が見ている術野を録画することによって,大掛かりな機材を使用しなくとも術者と見学者の乖離をなくし,模倣するために十分な教材とすることおよびその効果を検証することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
歯科臨床教育において技能教育は必須である。しかしながら技能伝達は言葉で説明することが難しい、いわゆる暗黙知の領域であり教育による習得が困難な領域である。これまで歯科臨床における技能習得の多くは経験ある歯科医の臨床現場を見学する、また学修者自身が経験を積むことによりなされてきた。だが見学するにしても患者口腔内という狭小な空間であることに加えて、そこに術者の手が入ることから視界が遮られ、学修のための十分な情報を得ることは困難である。さらには歯列の傾きや歯列の大きさ、舌の大きさ、開口量など千差万別であり視診を行うということだけでも術者のポジショニング、ミラーテクニックは一定ではなく経験を要する。そこで本研究では術者目線の教材により学修者らに見えていることを体感させ、それにより見る能力に変化がでるかどうかを検証することを予定とした。 機械的歯面清掃は全歯面に対して適切に器具を当てること、全歯面を見る技術を必要とする。プラークを模した色素を全顎の歯頸部に塗布した歯列模型をマネキンに装着し、機械的歯面清掃を実施させたところ色素が残存している部位が認められた。その後器具の当て方については指導を行なわず残存した部位を指摘したのみで、再度歯面清掃を実施させたところ色素残存させた部位についても清掃することができた。このことから色素を残存させたことは見ることができていなかったことが原因と考えられた。 また擬似齲蝕を作成した歯科模型をマネキンに装着し診査させたところ疑似齲蝕を見逃した部位が認められた。これらのことから見る技能を向上させることは臨床教育に効果があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では研究期間を3年としており、すでに終えている予定であったが、まだ計画した内容の終了にはいたっていないことからやや遅れていると区分した。研究開始時期に新型コロナウィルス感染拡大の影響から研究に用いる機材の入手が困難となり実際の研究開始が大幅に遅れたこと、および同影響により被験者としていた歯科臨床実習中の学生からの協力を得ることが難しかったことがそのまま研究の遅れにつながっている。その状況は解消されたため研究期間を延長することで被験者の確保もでき研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに歯科臨床実習中の学生を被験者とし、歯列模型を用いた口腔内診査実施時のミラーテクニックを含むポジションのデータを収集している。今後これらデータを解析することで卒前実習中の学生や経験の浅い歯科医師らが見逃してしまう部位、見ることが難しい部位に傾向はあるのかまたその際にポジションが影響しているのかどうかを解明していく予定である。「見る」ことは「診る」ことにつながり、診療において重要な部分を占める。見ることを難しくしている原因を明らかにすることができれば歯科臨床教育を行う上で有益な情報を得ることができると考えられる。
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