Project/Area Number |
19K10516
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | The University of Fukuchiyama |
Principal Investigator |
佐藤 恵 福知山公立大学, 地域経営学部, 准教授 (90436460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 雅隆 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (50580221)
香川 璃奈 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10824675)
中橋 望 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (30774088)
林 亜紀 福知山公立大学, 地域経営学部, 客員准教授 (00381632)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 匿名化技術 / 標準規約 / SS-MIX2 / SS-MIX2データの分析 / 電子カルテデータの共有 / 傷病名の評価 / 傷病名の品質管理 / 病院事務職員へのOJT / 品質評価 / 作業分析 / 傷病名 / 詳細度 / DPC/PDPS |
Outline of Research at the Start |
本研究は、診断群分類包括評価を用いた入院医療費定額支払制度(DPC/PDPS)の診療報酬請求用データに含まれる、報告傷病名の品質低減要因を分析し、その改善策を考案する。作成案の評価も試みる。 本研究は、傷病名の特性として詳細度を取り上げ、請求データの品質を、傷病名の詳細度の均一性で測る。そのために、DPC/PDPS対象病院の協力を得て、傷病名の提出作業工程の作業分析を行う。作業者は、医師と医事職員を想定する。得られた成果は、報告傷病名の品質を高めることに寄与する。また、請求用データ利用の基盤技術となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の実施経過と成果は次のとおりである. 本研究の開始時期といくつかの機会が重なり,計画の変更が当初から求められた.まず厚生労働省が,地方病院の再編計画を公表した.協力予定であった病院グループもその対象となり,データ取得が難しくなった.次いで,COVID-19感染蔓延が重なった.実施計画のさらなる変更を余儀なくされた.それでも,研究分担者の勤務先病院からデータの提供があり,その分析が着手された.データ形式は,標準規約であるSS-MIX2に則って保存されたテキストであった.研究参加者間共有のために,データの匿名化と閲覧ツールが作成された.その後医師である研究分担者が,得られた診療データをもとに,診断名を各記録に改めて付与した. 得られた成果は以下の3つである.1つは,標準ストレージ規約であるSS-MIX2からのデータ取得法の改善点を明らかにしたことである.医療データ共有の機会は,今後増え続けると考えられる.しかし,SS-MIX2の構造は複雑で,目的データ抽出の際の煩雑さを孕んでいた.次に,匿名化ツールの開発が挙げられる.医療データ,とりわけ患者の診療記録データには,様々な個人情報が含まれている.住所や氏名,保険証番号などの記載は予め把握されている.それらは構造化されており,その匿名化に特段のツールを要しないであろう.しかし,医師による患者の病態の記録をはじめとして,看護記録など,いわゆるフリーテキスト内にも,多くの個人情報が書かれていた.今まで想定されてきた匿名化技術では,患者個人およびその関係者のプライバシーを危険にさらす恐れがあった.本研究は,その匿名化ツールの開発を行い,得られたデータで有効性を検証した.さらに,SS-MIX2形式で蓄積されたデータの閲覧ツールが開発された. 研究代表者の心身の不調から成果を発表できずにいたが,論文執筆をはじめとして,引き続き課題に取り組む.
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