セレノメチオニンによるアレルギー反応制御の解析を介したアレルギー疾患予防策の探索
Project/Area Number |
19K10586
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
|
Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
荒川 友博 摂南大学, 薬学部, 助教 (70581388)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | アレルギー / セレノメチオニン |
Outline of Research at the Start |
申請者は、食品中に多く含まれるセレン源であるセレノメチオニンの摂取が即時型皮膚アレルギー反応や慢性皮膚アレルギー反応を抑制することを報告している。しかしながら、どのようなメカニズムでセレノメチオニンがアレルギー反応の制御に関わっているのかについて、その詳細は明らかになっていない。本研究ではこの点に着目し、セレノメチオニンによるアレルギー反応の制御メカニズムの解明を行う。本研究成果は、セレノメチオニンの有効活用や食習慣の改善、さらにはアレルギー性疾患の予防やQOL(生活の質)の向上に貢献できるものと考えられる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、食品中に多く含まれるセレン源であるセレノメチオニンの摂取が即時型皮膚アレルギー反応や慢性皮膚アレルギー反応を抑制するメカニズムを明らかにすることを目的とし、解析を行った。本年度は、即時型皮膚アレルギーモデルマウスや慢性皮膚アレルギーモデルマウスを用いて解析を行うとともに、ラット好塩基球様細胞株RBL-2H3やマウスマクロファージ様細胞株RAW264.7を用いて解析を行った。まず、セレノメチオニンの摂取が免疫系細胞のポピュレーションに与える影響について、即時型皮膚アレルギーモデルマウスや慢性皮膚アレルギーモデルマウスを用いて解析を行った結果、セレノメチオニンは所属リンパ節において樹状細胞やマクロファージの割合を減少させることを明らかにした。また、抗原抗体刺激したRBL-2H3細胞を用い、セレノメチオニンがアレルギー応答に及ぼす影響を解析した結果、セレノメチオニンは抗原抗体刺激による細胞内カルシウムレベルの上昇、脱顆粒反応、ERK1/2、p38、JNK、Aktのリン酸化レベルの上昇やIL-4、IL-13、TNF-α mRNA発現量の増加を抑制することを明らかにした。さらに、RAW264.7細胞を用い解析を行った結果、セレノメチオニンはリポ多糖(LPS)処理によるTNF-α産生量の増加やNF-κBの核内移行を抑制することを明らかにした。本研究成果は、セレノメチオニンの有効活用や食習慣の改善、さらにはアレルギー性疾患の予防やQOLの向上に貢献できるものと考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(15 results)