簡易迅速診断検査を用いたB型肝炎有病率の推定による予防接種プログラム評価法の開発
Project/Area Number |
19K10656
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
駒田 謙一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 派遣協力第二課医師 (00606973)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | B型肝炎 / 有病率 / 予防接種 / 血清疫学調査 / 開発途上国 / ベトナム / HBs抗原 / 簡易迅速診断検査 / 有病率調査 / 母子感染 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、成人のB型肝炎有病率が高いベトナムにおいて、母子も含めた幅広い世代を対象にしたHBs抗原保有率の推定を、簡易迅速診断キットを用いて実施する。母子感染・水平感染のリスクを詳細に評価するとともに、世代毎の疾病負担と予防接種プログラムの歴史を照らし合わせることによって、予防接種プログラムの効果的な評価を試みる。さらには、ベトナムおよび西太平洋地域におけるB型肝炎対策の改善に資するような提言へと発展させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2019年に、ニャチャン・パスツール研究所と合同で、ベトナム中部の4つの省(Khanh Hoa, Ninh Thuan, Binh Dinh, Quang Ngai)において、1-39歳の住民を対象に調査を実施した。年代ごとのHBs抗原陽性率は、1-4歳で1.4%[0.4-4.5]、5-9歳で3.0%[1.6-5.4]、10-14歳で0.8%[0.1-3.4]、15-19歳で3.8%[0.9-14.3]であった。20-24歳では8.8%[5.3-14.1]であり25歳以降もほぼ同様であった。ベトナムではB型肝炎ワクチンが1997年に導入され、2002年に全国的に拡大されており、20歳未満におけるHBs抗原陽性率の低下に大きく寄与したものと考えられた。一方で、5-9歳で一時的にHBs抗原陽性率の上昇を認めており、副反応に関するメディア記事の影響で予防接種率が一時的に低下したとされる時期と一致しており、その影響が疑われた。簡易迅速診断キットを用いたHBs抗原陽性率の推定を通して、予防接種プログラムを評価するうえでの貴重な情報が得られており、リソースが限られた地域で比較的安価かつ実施可能な手段として、本調査手法は有用と考えられた。 また、同じ被験者を対象にした別の調査の残余検体(乾燥ろ紙血液)を使用し、ECLIA法にてHBs抗原検査を実施し、簡易迅速診断キットによる結果との一致を調べ、さらにフィールドで血清調査を行う際のコストを比較した。両者の結果の一致率は99%であり、カッパ係数は0.9であった。前者による調査の推定コストは75,291ドルであったのに対し、後者の場合は53,182ドルであった。両検査は同程度の水準で結果を得られると考えられる一方、簡易迅速診断検査はコスト面で優位、乾燥ろ紙血液ベースのECLIA法は、複数の感染症を同時に評価する際に有用であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究結果は順調に得られ、結果に基づき英文雑誌に投稿した論文もアクセプトに至ったが、COVID-19の世界的流行に伴い、発表を予定していた国際学会が中止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
国際学会での発表について、COVID-19の流行状況を鑑みつつ、その機会を探る。また得られた研究データを活用し、B型肝炎予防接種の受領行動と、住民の社会学的、経済的、医学的背景との関連について解析を試みる。
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Report
(4 results)
Research Products
(8 results)