胃内環境の変化が腸内細菌叢を介して糖代謝に及ぼす影響
Project/Area Number |
19K10657
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
下山 克 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50312492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹藤 雄介 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (00332495)
中路 重之 弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (10192220)
珍田 大輔 弘前大学, 医学部付属病院, 准教授 (60637544)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | ヘリコバクター・ピロリ / 便中抗原 / 血清抗体 / 腸内細菌叢 / ペプシノーゲン / ヘリコバクターピロリ / 萎縮性胃炎 / 消化吸収 / 糖代謝 |
Outline of Research at the Start |
本研究では青森県弘前市岩木地区の20歳以上を対象として約2,000項目について測定・調査する “岩木健康増進プロジェクト”において得られる網羅的健康情報とH. pylori感染、胃炎の状態、腸内細菌叢(16S-rDNAメタゲノム解析法)を調べて、胃内環境に関連するどのような腸内細菌叢の変化が脂質・糖代謝に影響するのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
青森県弘前市岩木地区での住民健診である岩木健康増進プロジェクトは3000以上の検査項目を含み1000人規模で、20年近く継続している。このプロジェクトでの腸内細菌叢の研究として、ヘリコバクター・ピロリ(以下H. pylori)感染からおきる胃粘膜萎縮により胃酸の分泌が低下し、腸内細菌叢に大きな影響を与えることが判明した。また、エクオールとその代謝に関わる腸内細菌叢の関係として、エクオール産生者は特にS. isoflavoniconvertentsとの親和性が高いことが示された。腸内細菌は、未だ未解明の部分が存在するが、1000例規模での評価ができる岩木プロジェクトのデータは非常に有用であると考えられる。 H. pyloriの感染診断法のうち、便中抗原定法は、消化管から排泄されるH. pylori由来の抗原を直接検出する非侵襲的検査法であり、尿素呼気試験と共に、もっとも精度が高いとされる検査である。感度が高いとされる生物化学発光法を使用した便中抗原測定キットBLEIA栄研H.ピロリ(栄研化学)の診断精度について、弘前市岩木地区で行われた岩木健康増進プロジェクト健診の受診者を対象としてBLEIAの診断精度を従来法と比較し詳細に検討した。 また、血清抗H. pylori抗体検査は、近年までは酵素免疫測定法(EIA法)が主流であったが、測定が簡便なラテックス凝集比濁法(LA法)が急速に普及している。EIA法のEプレート‘栄研’H.ピロリ抗体II (栄研化学: E-plate)では,除菌前の抗体価が高い患者ほど除菌後も抗体陽性が比較的長期に持続するものの、多くの感染者では比較的早く、カットオフ値以下まで低下する。弘前大学消化器内科に保存されていた血清を使用して、LA法の測定キットの除菌後の抗体陰性化までの期間をE-plateと比較検討し、実臨床での注意点について報告した。
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Report
(5 results)
Research Products
(21 results)