プレコンセプションケアに基づく就労女性の栄養状態改善プログラムの開発
Project/Area Number |
19K10983
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University (2022) Osaka Prefecture University (2019-2021) |
Principal Investigator |
渡邊 香織 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30281273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 晶子 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (00582602)
竹中 重雄 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (10280067)
川村 千恵子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20281272)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | プレコンセプションケア / リテラシー / 食生活 / 食事歴 / ビタミンB6 / ビタミンB12 / 葉酸 / 栄養分析 / 助産師 / プレコンセプション / 栄養調査 / 健康診断 / 微量栄養素 / 就労女性 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、妊娠を希望する生殖年齢の就労女性を対象に、診断を活用してプレコンセプションケアに基づいた栄養状態改善プログラムの構築を行うことである。わが国の生殖年齢の女性の多くが栄養状態の不良であり、その改善が将来のハイリスク母子の減少に繋がることから、1)周産期に重要な栄養素であるビタミン・葉酸・鉄の欠乏状態と栄養状態の評価、 2) 1)の評価結果と健康診断結果、および自己チェックシートの多角的分析により、就労女性の栄養改善プログラムを構築し効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
【目的】今年度は、生殖年齢の女性に対する栄養改善プログラムの構成を検討する資料として、20代・30代女性の食生活リテラシーと栄養バランスのよい食生活との関連性について検討することを目的とした。 【対象と方法】20~39歳の女性を対象として、マイボイスコム株式会社の登録モニター400名に無記名Web調査を実施し、有効回答を得た325名を分析した。測定項目;1)基本属性、妊娠希望の有無、食情報源2)栄養バランスのよい食生活:主食・主菜・副菜がそろう食事を1日2回週6日以上摂取、3)食生活リテラシー:健康的な食生活リテラシー尺度(髙泉,2012)。分析は、二項ロジスティック回帰分析(強制投入法)を行った。 【結果】利用する食情報源の数と、食生活リテラシーの関連では、中程度の相関(r=0.322, p<0.001)が認められ、食情報源として専門家の利用者は4.3%であった。栄養バランスのよい食生活の実施と有意に関連した項目のオッズ比[95%信頼区間]は、食生活リテラシーが高い1.77[1.19-2.63]、子どもと同居2.86[1.56-5.23]、食情報源が医療従事者や栄養士などの専門家3.68[1.08-12.59]・親2.48[1.45-4.25]・ソーシャルネットワーキングサービス0.44[0.26-0.75]であった。妊娠希望の有無と栄養バランスの良い食事、食生活リテラシーには関連を認めなかった。 【考察】食生活リテラシーが高いこと、メディアよりも人との関わりから得られる情報が栄養バランスのよい食生活と関連したことから、専門家が生殖年齢の女性に必要な食情報を適切に発信し、食生活リテラシーを向上させる支援の重要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年次計画に沿って栄養改善プログラムの構成内容を明確化するために、食生活リテラシーの実態と栄養バランスの良い食生活との関連性を検討した。栄養バランスの良い食生活には、リテラシーの向上と専門家からの情報提供が鍵となることの成果を得ることができた。コロナ禍により、地域でのデータ収集は出来なかったが、web調査を行うことで補完できた。、食生活リテラシーの向上を主としてプログラムを構築していくという一定の成果を得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
栄養バランスの良い食生活には、リテラシーの向上と専門家からの情報提供が鍵となることから、次年度は食生活リテラシーを向上させることを目的に、20歳代の女性を対象とした女性の健康栄養セミナーによる介入を行い、その効果を評価する。また、社会的普及を目指しオンラインによるセミナーを計画している。そのための、動画などの教材作成にも取り組み、作成しているプレコンセプションケアのホームページからも情報発信を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)