包括的性教育における「チーム学校」を基盤とした連携協働システムの開発
Project/Area Number |
19K11004
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
上野 陽子 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (00637192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 真理 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (10363053)
大平 光子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (90249607)
藤本 紗央里 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (90372698)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 包括的性教育 / 高等学校 / 養護教諭 / 連携 / 健康課題 / WEB健康教育 / ピア性教育 / 高校生 / 助産師 / チーム学校 / 連携協働システム |
Outline of Research at the Start |
思春期の若者には,望まない妊娠や性感染症の予防など性に関する基礎的教育は,正しい理解がなされ知識として定着することが必須であり、効果的な包括的性教育の実践が必要である.一方,学校現場では「チーム学校」において,学校や教員が専門スタッフや専門機関と連携・分担する体制を整備し,学校機能を強化し教育活動を充実することが推進されている. 本研究では,高等学校において「チーム学校」を基盤とし,教育に関して専門性を持つ高等学校教職員と性と生殖に関して専門性をもつ助産師が1つのチームとなり,それぞれの専門性を活かし連携協働しながら包括的性教育を実践できるシステムを開発する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、当初、研究計画をしていた2つの研究の研究成果の発表および分析・論文執筆を進めた。 1つ目の研究は、高等学校における性教育の実態に関する研究である。目的として、高等学校の性教育の実態および包括的性教育の学校体制や外部支援者の実態について質問紙調査を実施した。調査対象としたのは1,100校の高等学校であった。内容としては、対象校および回答者の基本的属性、包括的性教育の実施状況、学校と専門職間での連携および包括的性教育への認識などを4段階のリッカート尺度で評価した。175件の回答(回答率15.7%)があり、今年度はそれらの分析を進めた。国際的な包括的性教育のガイドラインはあるが、我が国で高等学校における包括的性教育に関する学校制度と専門職間の連携・認識などに関する調査において未だ多いとは言えない状況である。その点において、学校教育機関と専門職者の連携・協働の在り方を明らかにすることは、今後、教育機関における包括的性教育プログラム開発の基礎資料となりうる。2022年度は、その研究成果を2023年3月の国際学会で発表することができた。今後は、その学会発表をとおして得た示唆を含めて検討し、さらに論文執筆を進めていく予定である。 2つ目の研究は、妊娠に関する健康課題に対する養護教諭の初動行動のプロセスの実態調査である。現在、面接調査を終え、逐語録を作成して、研究データ内容の分析を進めているが、データ内容が理論的飽和に達しているか否かを検討しながら、分析を進めていく予定である。 以上より、2023年度は、これらの2つの研究成果をまとめ、学会発表・論文執筆を進めていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で高等学校において性教育を連携・協働する実践はオンラインなどで実施できたが、そのような中、校務の追われる高等学校教員・養護教諭への調査を実施するのはタイミングをみながら実施していたため、計画的に実施することが困難な状況下であった。また、勤務先が教員不足など環境要因もあり、講義・実習の担当が増え、研究を進めていく時間を十分にとることが困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、研究1の調査結果について論文執筆し学会誌に投稿する予定である。また、研究2の面接調査は、分析を進め、学会発表を行ったあと論文執筆・投稿できるように進めていく予定である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(2 results)