Project/Area Number |
19K11050
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
山下 恵 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (70347425)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | 背部温罨法 / 唾液によるストレス測定 / 乳房血流 / 産褥早期 / ストレス状態 / 唾液 |
Outline of Research at the Start |
産褥早期の女性(以下;褥婦)に特徴的な変化は生理的変化であるが故に不快や苦痛が生じても仕方がないことと見過ごされがちであるが、褥婦にとっては大きな問題である。そこで、褥婦に特徴的な身体的問題(疲労、睡眠不足、苦痛等)が軽減することにより心理状態も安定しメンタルヘルスの悪化予防にも繋がると考え、身体的問題を軽減させる方法として背部温罨法に着目した。 本研究では、背部温罨法が非妊娠・非授乳期の女性および褥婦のストレス状態と乳房に及ぼす効果について客観的指標を用いて検証する。更に非妊娠・非授乳期の女性と褥婦を比較することで褥婦のストレス状態の特徴を把握し、褥婦に効果的な介入プログラムを確立する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
産褥早期の女性(以下;褥婦)は心身ともに大変不安定な状態の中、新たに始まる育児に取組んでいる。褥婦に特徴的な変化は生理的な変化であり、身体回復や育児をしていく上で必要不可欠であるが、それ故に不快や苦痛があっても仕方がないこととして見過ごされがちである。 本研究では、疲労や睡眠不足、疼痛といった産褥早期の褥婦に特徴的な身体的問題が軽減することによって心理状態も安定し、よりスムーズに育児を開始することができると考え、身体的問題を軽減する方法として背部温罨法に着目した。温罨法は様々な効果が検証されており、臨床現場においても多くの場面で活用されている看護ケアの一つである。本研究では、背部温罨法が非妊娠・非授乳期の女性および褥婦それぞれのストレス状態(自覚の有無に関わらず、心身に不快や苦痛が生じている状態)と乳房におよぼす影響について、主に生化学的指標(検体:唾液)と生理学的指標(乳房血流)を用いて明らかにすることを目的とした。本研究の仮説は以下に示す2点である。①背部温罨法によりストレス状態が緩和される。②背部温罨法により乳房内の血液循環が促進される。 2019年度は主に介入プロトコールの作成および実験環境の調整を行った。具体的には、非妊娠・非授乳期女性3名を対象にプレテストを実施し、温熱器具の加温方法を含む介入方法、唾液検体採取方法、乳房血流測定方法等について検討し、安全性と対象者の負担が少ない方法であることを確認した上で介入プロトコールを作成した。また、対象者のリクルートを行い、非妊娠・非授乳期の健康な女性20名から研究参加協力の同意を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までは概ね計画通りにすすんでいる。 まず、使用する温熱器具の選定および加温方法、唾液検体採取方法、センサー貼用部位を含む乳房血流測定方法、対象者の姿勢、環境調整方法等について検討し、介入プロトコール(案)を作成した。次いで、非妊娠・非授乳期の女性3名に対してプレテストを実施し、具体的介入方法や測定指標等を再検討したのち介入プロトコールを決定した。同時に、非妊娠・非授乳期の健康な女性のリクルートを行い20名の研究参加協力の同意を得た。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響が大きく今後の見通しはたっていない。 温罨法の効果を検証するという本研究においては、室温等環境を一定に保つ必要があることから密室となる。また、機器等装着時や温罨法実施時の対象者との距離は近い。しかし、感染予防の観点から密室を避けソーシャルディスタンスをとる必要があり、本研究の実施が困難な状況にある。また、研究協力施設の開拓を行い、一部打ち合わせも実施していたが、感染拡大予防および研究協力施設の状況により施設への立ち入りが制限され、すべてストップしている状態である。 今後は、COVID-19の状況が落ち着き次第、非妊娠期・非授乳期の健康な女性に対する介入を開始するが、密室を避ける等の感染予防対策が長期間にわたり必要なことが予測されるため、研究計画の一部修正を視野に入れ検討を進める。また、臨床の研究協力施設の開拓については臨床の状況が落ち着く時期を待ち再開する。
|