Project/Area Number |
19K11091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
高谷 恭子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (40508587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畦地 博子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80264985)
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 先天性心疾患 / 移行期 / 親子 / 軌跡 / 移行 |
Outline of Research at the Start |
本研究者が博士論文として取り組んだ研究結果の先にある親子の軌跡を明らかにするという、継続研究から得られた知見も参考としながら、親子の相互作用を通して、未だ明らかにされていない思春期から成人期へと移行していく彼らの軌跡が浮き彫りとなることに意義がある。したがって、子どもの年齢、治療継続が必要な先天性心疾患の診断名の違い、重複する健康障害の有無、さらに、後天性心疾患との理論的サンプリングを行い、彼らの現実生活をよりリアルに描き出した説得力・説明力のあるモデルを構築することにより、新たな移行期支援プログラムに貢献し、成人期へ移行する子どもと家族を支援する看護教育の在り方について示唆を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、成人期に移行する先天性心疾患と共に生きる子どもと親の軌跡を説明できるモデルを構築することである。年齢、治療継続が必要な先天性心疾患の診断名の違い、重複する健康障害の有無など理論的サンプリングを行い、彼らの現実生活をよりリアルに描き出すモデルの構築を目指し、新たな移行期支援プログラムへの貢献、成人期へ移行する子どもと家族を支援する看護教育への示唆を得ることである。 本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、当初計画をさらに継続する計画として、【目標4】「成人期に移行する先天性心疾患と共に生きる子どもと親の軌跡モデル案」(以下、軌跡モデル案)を洗練化させるフォーカスグループインタビューまたは個別インタビューの実施に向けて、【目標2】思春期から成人期に移行を行った成人先天性心疾患の青年と親の両者へのインタビュー調査の継続・軌跡モデル案の作成を目的とした。 患者家族会へ研究依頼を行ったり、研究依頼をさせていただいた患者家族会からさらなる研究協力候補団体を紹介いただきながら、主に個別インタビューの実施に向けた依頼とインタビューの実施を試みた。その結果、昨年度よりも研究依頼のタイミングや依頼を行うことの難しさは緩和されたが、インフルエンザウイルス感染症の拡大が顕著になるなど、TV会議システムの活用も試みたが、研究依頼やインタビュー調査の遂行には引き続き困難を要した。しかし、その中でも研究協力の同意を得ることができた成人期に移行した青年と親のインタビュー調査を実施でき、現在、分析を進めている。また、研究協力施設を拡大しながら研究依頼の継続を行っている。研究依頼の停滞時には専門学会の学術集会や研修会へのオンライン参加、研究論文から新たな思春期・青年期を生きる親子の軌跡の構築に役立つ知見を得ることに努めるとともに、軌跡モデル案の作成・洗練化に向けた情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症が5類となり、インタビュー調査に向けた研究依頼や実施は緩和されたように感じつつも、コロナ禍以前に比べて難しい状況は続いている。しかし、本研究においてインタビュー調査は昨年度のヒアリング等からも軌跡モデル案の要であることより、TV会議システムを用いた研究依頼・インタビュー調査も併用しながら遂行したが、成人期に移行する先天性心疾患と共に生きる子どもと親の軌跡を説明できるモデルを構築するには時間を要した。研究協力施設や患者家族会が安心して研究協力に関する自由意思を尊重すること、研究協力者になってくださる思春期の子ども・青年ならびに彼らの親が落ち着いて研究協力ができることを第1に考えて推進することを継続して徹底した。そのため、進捗状況は遅れている状況であり、さらに1年間の延長申請を行い、軌跡モデル構築に向けて推進している。
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Strategy for Future Research Activity |
感染症流行時にはTV会議システムを推進し、対面による本調査が可能な場合には感染対策を徹底しながら、思春期から青年期に至った先天性心疾患のある成人期の親子を研究協力者とするインタビュー調査の実施に向けて、病院施設、患者家族会、個人ネットワークの活用を拡大して実施していく。
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