Project/Area Number |
19K11104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
中澤 京子 四国大学, 看護学部, 講師 (50552113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祖父江 育子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (80171396)
渡辺 浩良 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (50423413)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 子ども / がん / レジリエンス / 学校 / 小児がん / 発達危機 |
Outline of Research at the Start |
多くの小児がん経験者は,晩期合併症や,療養生活を通した心の問題や就労・自立などの社会的問題を抱えている. 小児がん経験者の発達危機として復学・進学・就職を取り上げ,復学できた小児がん経験者,復学と進学ができた小児がん経験者,復学・進学・就職ができた小児がん経験者で,レジリエントな人格が育成される過程を,重層的輻輳的に分析する.各危機での保護要因が脆弱性要因の解決をうながす強さを育てていること,過去の危機(復学)へのレジリエントな反応と対処が,自己効力感を育て,次の危機(進学)に際してのレジリエントな反応を引き出すことができ,危機にうまく対処できることを実証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小児がん経験者が、発達危機を克服するための心の健康として、レジリエンスに着目し、その育成の過程を寄与要因とともに、重層的輻輳的に明らかにすることである.発達危機として復学から進学、そして就職を取り上げた. 2019年度は、小児がん経験者の復学におけるレジリエンス育成の過程について、半構造化面接による質的研究を行うために、四国大学の研究倫理審査専門委員会より2019年10月に承認を得た.さらに、研究協力者が通院する徳島大学病院の医学系研究倫理審査委員会より2019年12月に承認を得た.そして、2020年1月に徳島大学病院長に当該施設での研究承諾を得た. また、研究分担者と打ち合わせを行い、研究協力者の選定を進めた.同時に、2020年度に予定している小児がん経験者の進学におけるレジリエンス育成の過程についての半構造化面接による質的研究を行うために、四国大学の研究倫理審査専門委員会より2020年3月に承認を得た.徳島大学病院の医学系研究倫理審査委員会には、現在申請中である. 以上のとおり準備を進め、小児科外来のプライバシーが保てる個室でインタビューを行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、実施できる状況ではなくなり、研究協力者へのインタビューの依頼もできないと判断し、中断している.今後、Zoomや電話、メールを用いたインタビューでの調査を計画する予定である.その際、プライバシーの確保について十分に考慮し、四国大学の研究倫理審査専門委員会と徳島大学病院の医学系研究倫理審査委員会での再審査を受けての実施を考えている. そのほかレジリエンスに関する先行研究の知見に基づいて概念や理論を整理するために、文献を検討中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度は、業務の多忙により研究への取り掛かりが遅くなった.また、2019年12月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症が急激な勢いで海外に広まり、国内でも拡大したことで、研究協力者へのインタビュー調査を中断せざるを得なくなった.さらに、2020年4月・5月の授業の形態が、新型コロナウイルス感染症の影響で対面授業から遠隔授業に変更となり、その準備に時間を要した. 以上の理由により、現在、研究計画に遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
国内の新型コロナウイルス感染症が終息し、徳島大学病院長から当該施設での研究の許可が得られたのち、研究協力者に対して復学に関する半構造化面接を開始し、進学に関する半構造化面接も同時進行で実施する.
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