ICTと人的支援を併用した中小企業向け減量支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19K11120
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
尾崎 伊都子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00347395)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西嶋 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50403803)
小西 美智子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (20161961)
渡井 いずみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20509830)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 減量支援プログラム / 中小企業 / 労働者 / 生活習慣病予防 / 減量支援 / 環境づくり / 介入研究 / ICT / 保健指導 / 人的支援 / 非ランダム化研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、労働者個人と組織を両面から支援するための、ICTと人的支援を併用した中小企業向け減量支援プログラムを開発し検証する。 研究の第一段階では、減量支援プログラムの参加者を対象にしたフォーカスグループインタビュー、中小企業の健康管理担当者を対象にしたインタビュー調査を行う。これらの結果と申請者がこれまでに開発した減量支援プログラムを基に、中小企業向け減量支援プログラムを作成する。第二段階では、作成した中小企業向け減量支援プログラムの効果を検証するため、肥満または20歳時から5kg以上の体重増加がある労働者を対象にした非ランダム化研究を実施する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、個人と組織を両面から支援する中小企業向けICT減量支援プログラムを開発することである。 参加事業所は、協会けんぽA支部に加入する事業所のうち研究協力の同意が得られた事業所とし、チラシ等によりプログラム参加を勧奨し希望があった者を介入群、希望がなかった者を対照群とした。対象者の選定条件は、肥満または20歳時から5kg以上の体重増加がある者とした。組織支援として事業所に「運動と健康的な食生活の推進のための環境づくり活動」に取り組んでもらい、協会けんぽの専門職が実施方策の助言とポスターなどの教材を提供した。減量支援プログラムの期間は3か月間で、開始時のオンライン面談、健康管理アプリの提供、計4回のメール支援とした。対照群への支援は実施せず、アウトカム評価のため、開始時とその1年後の定期健診の際に自記式質問紙に回答してもらった。主要アウトカムは3%減量達成の有無とし、1年後のデータが取得できた者を分析対象とした。 3%減量達成者の割合は、介入群31名のうち9名(29.0%)、介入群66名のうち8名(12.1%)であった(χ2乗検定、p=0.041)。ロジスティック回帰分析の結果、3%減量達成者のオッズ比は2.97、95%信頼区間は1.02-8.66であり、性別、年齢、開始時のBMIと腹囲で調整した場合のオッズ比は3.697、95%信頼区間1.16-1.77であった。血液検査および血圧には有意差はみられなかった。減量支援プログラムは低強度の介入であったが、3%減量達成者の増加に効果があると考えられた。 また事業所の環境づくり活動が社員全体に与える影響を分析するため、健診結果と生活習慣の変化を分析した。その結果、悪化より改善の割合が多かった生活習慣は「規則正しい食事」「脂の多い肉の頻度」「日常生活で体を動かす」であり、健診データのうちHDLコレステロールに有意な改善があった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
介入から1年後のデータ収集を終えて分析を行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
減量支援プログラムおよび職場の環境づくり活動の効果について、さらに詳細な分析を進める。分析結果は学会において発表を行うとともに、論文投稿により研究成果の公表を行う。
|
Report
(5 results)
Research Products
(6 results)