地域特性に基づく幼児の睡眠習慣と環境要因に関する研究
Project/Area Number |
19K11213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
甲斐村 美智子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (40530093)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 久美子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40465787)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | ソーシャルキャピタル / 幼児 / 睡眠習慣 / 幼児の睡眠習慣 / ソーシャル・キャピタル |
Outline of Research at the Start |
近年の社会の多様化や生活環境の夜型化などにより、子どもの就寝時刻の遅延および睡眠時間の短縮が指摘されて久しい。これまで子どもの睡眠習慣は家庭の問題として捉えられてきたが、子どもの睡眠習慣や健康は社会経済的環境の影響を受けるとの報告が散見されるようになった。一方で、子どもの健康とSCとの関連が示唆されている。子育ての社会化が重要視される中、幼児の睡眠習慣とSCに関する報告は存在しない。そこで、本研究では、郡部と都市部における幼児の睡眠習慣に影響を及ぼす家庭・社会経済的環境、SCなどの環境要因を明らかにし、地域特性に応じた健康的な睡眠習慣を確立するための支援について提言する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
1)研究目的:幼児の睡眠習慣に影響を及ぼす要因を、ソーシャル・キャピタル(以下SC)を含めた家庭・社会経済的環境から明らかにすることである。本年度は第1次調査を踏まえた上で、第2次調査である量的調査を実施した。 2)研究方法:A県内の6市町村において、2021年12月~2022年3月(1市町村のみ新型コロナウイルスの影響により4月まで延長)に開催された幼児健診に来所した母親1,294名 を対象に研究協力依頼文書を配布し、質問Web調査を実施した。主な調査内容は母子の睡眠習慣、睡眠に関する知識、養育態度、育児に関するソーシャル・サポート(以下SS)、SC等である。 3)結果:5月6日時点の回答/有効回答数は198/183名であり、3歳児が51.4%、日中は保育施設に通う幼児が51.2%、フルタイム勤務の母親が41.0%を占めている。対象者全員が何らかの寝かしつけ行動を行っているものの、1日を通した睡眠への配慮を行っている者は半数に満たなかった。22時以降に就寝する幼児(平日/休日前)は20.8%/29.5%、8時以降に起床する幼児(同)は8.7%/29.5%であり、週末に睡眠習慣が変動する傾向がみられた。養育態度を4つに分類したところ、統制・応答性ともに平均値以上である指導的態度が31.1%と最も多かった。SSは配偶者および血縁者が主でであったが、情報源は友人に次いでインターネットが多かった。普段、近所付き合いがある者は34.4%、地域への信頼がある者は51.9%、助け合いがある者は43.7%、地縁的活動に参加している者は30.6%であった。 4)今後の方針:幼児の睡眠習慣や家庭・社会経済的環境について、対象者の居住地から都市部と郡部に分けた比較や、幼児の睡眠習慣と家庭・社会経済的環境との相互関連について共分散構造分析を行うなど詳細に分析を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は第2次調査を予定しており、予定通り調査地域および調査内容を選定し、調査を実施することができた。1市町村のみまん延防止等重点措置期間は幼児健診を中止していたことから、協力依頼文書の配付が4月まで延長となったものの、おおむね順調に進んでいるといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究データの分析を進めるとともに、回収率が低いことから、第2次調査の補完として追加でインタビュー調査の実施を検討中である。これらの結果を踏まえ、幼児の睡眠習慣と家庭・社会経済的環境との相互関連について明確化し、地域特性に応じた健康的な睡眠習慣を確立するための支援の具体的あり方について検討していきたい。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)