小離島の「互助」を活かした高齢者ケアの創出を推進する看護実践モデルの提案
Project/Area Number |
19K11281
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
田場 由紀 沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (30549027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂川 ゆかり 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (00588824)
野口 美和子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
大湾 明美 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (80185404)
光来出 由利子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (40848024)
山口 初代 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70647007)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 高齢者 / 互助 / 離島 / 地域ケア / 高齢者ケア / 住民の主体性発揮 / 小離島 / 看護実践モデル |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、行政・専門職が提案する公助・共助の活動ではなく、住民のやりたいこと・できることを活かした互助の活動を専門職が支援することで、高齢者ケアを創出し、地域の課題解決に資することである。つまり行政・専門職は、住民が活動に参加する支援ではなく、住民が主体となる活動を支援する必要があると考える。公助・共助の医療・介護サービスが脆弱な小離島は、都市地域と異なり、互助を活かした介護予防と生活支援の強化が必要である。そのため小離島の互助を活かした高齢者ケアの創出を試み、地域の医療・介護の課題解決に互助を活用する看護実践モデルの提案が重要である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、行政・専門職が提案する公助・共助の活動ではなく、住民のやりたいこと・できることを活かした互助の活動を専門職が支援することで高齢者ケアを創出し、地域の課題解決に資することである。令和4年度は、研究フィールドにおける地域ケア活動の課題の把握に取り組んだ。地域の介護を担う住民へのインタビューでは、住民が介護保険サービスに参入する際の障壁について検討した。その結果、①新しい結びつきの障壁、②住民・専門職・行政に求められる意識改革の障壁、③専門技術の習得と確保の障壁、④介護サービスを担う責任の障壁が明らかになった。また、住民、介護事業所、行政で取り組む地域ケア活動における協働の課題についての検討では、行政、介護事業所、住民それぞれの立場で、地域ケア活動の課題についてインタビューを実施した。その結果、人と人とのつながりが地域の介護力向上をめざす協働に与える影響として、①島民としての責任感で担う介護の役割②介護環境に持ち込まれる島で培われた人間関係の作法、③島の互助文化と折り合わない介護サービスの原則、④具現化しづらい島の暮らしとしての介護が見出された。以上のことから、地域ケアの創出をめざして専門職が互助を支援するためには、地域の人と人とのつながりへの配慮と意識改革への取り組みが重要であることが示唆された。今後の課題は、フィールドの協力を得て、課題を共有したうえで、できること、やりたいことに取り組む研究参加者を得て、活動を進めることである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的である、地域ケアの創造にむけて、課題を把握することができた。ケアの創造に向けての最終段階として、課題解決に資する方法を住民のできること、やりたいことで取り組む段階にあり、フィールドの協力が得られていることから、おおむね順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
行政、専門職、住民の研究協力の合意が得られており、定期的に会議を設けて課題解決に取り組む段取りができている。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)