Project/Area Number |
19K11337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Kumamoto Health Science University (2020-2023) Nishikyushu University (2019) |
Principal Investigator |
松尾 崇史 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (50757747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
田平 隆行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50337432)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | プリズム順応 / 音源定位 / 水平空間 / 聴覚 / 半側空間無視 / 左半側空間無視 |
Outline of Research at the Start |
本研究では視覚的な症状を中心とする左半側空間無視への治療方法の1つであるプリズム順応が,身体空間を中心とした360°の水平空間における音源定位にどのような変化を与えるか検証する.具体的には,[研究1]健常者へのプリズム順応が360°水平空間での音源定位に与える効果の検証,さらに,[研究2]プリズム順応が左半側空間無視患者の360°水平空間の音源定位に与える効果を検証し,プリズム順応が後方空間を含む多方向の空間的注意に与える影響について明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,左半側空間無視への治療方法の1つであるプリズム順応が360°の水平空間における音源定位にどのような変化を与えるか検証することを目的とする.これまでの研究経過において,COVID-19感染拡大に伴い当初予定していた協力病院での左半側空間無視患者を対象とした着手が不可能となった. 令和5年度においては,健常者に対するプリズム順応が音源定位に与える影響について,対照群と右偏移のプリズム条件に加え,左偏移のプリズム条件を追加し検証した.現在,計59名の計測まで終了した.音源位置を周囲8か所,被験者の頭部の高さよりランダムに計3回ホワイトノイズを出力した.被験者には閉眼で言語による定位(角度)とiPadを用いた定位方法(フリックによる定位で角度算出)で定位させた.また,順応の程度はManual Straight Aheadを用いて主観的正中位の偏移を測定している.データ処理について,各音源位置から左にズレた場合をマイナス,右にズレた場合をプラスとして,各音源位置の総和にてズレの方向性の確認,及び平均値でズレ量を確認できるよう算出している.結果,単一セッションでのプリズム順応では,iPadを用いた定位ではプリズム順応後にいくつかの音源位置ではプリズムのafter effectと同様の定位のズレを認めたが,言語定位においてその方向性に変化を与えなかった.これは,単一セッションでのプリズム順応では他の感覚様式に顕著な変化を与えない可能性を示唆する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度においても新型コロナウイルスの影響によって研究協力病院との調整,研究分担者との打ち合わせは多いに遅れている.また,継続して被験者の確保等に苦慮していることが要因である.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画をさらに1年間延長した.引き続き健常者を対象としたデータの分析を詳細に実施し,成果報告を行う.
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