Project/Area Number |
19K11382
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
|
Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
伊藤 英明 産業医科大学, 医学部, 講師 (30609201)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松嶋 康之 産業医科大学, 医学部, 准教授 (10412660)
佐伯 覚 産業医科大学, 医学部, 教授 (20269070)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 脳卒中後片麻痺 / 脳由来神経栄養因子 / 経頭蓋直流電気刺激 / 遺伝子多型 / 亜急性期 / 慢性期 / 日常生活動作 / 成熟型 / 前駆体型 / 脳由来神経栄養因子遺伝子多型 / 組織プラスミノーゲン活性化因 / マトリックスメタプロテアーゼ / 神経可塑性 / 生化学的因子 |
Outline of Research at the Start |
脳卒中後の片麻痺の改善に生化学的,遺伝子的要因がどのように関与するか検討するため,亜急性期に関しては生化学的物質の変化を計測し,慢性期は経頭蓋直流電気刺激(tDCS)による変化と共にさらに電気生理学的計測を実施する.またtDCSで著明な改善を認めた慢性期脳卒中片麻痺症例については個別に生化学的要因について検討する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
亜急性期脳卒中の34症例については、遺伝子解析の結果、遺伝子多型(SNP)なしが7例、遺伝子多型あり群が27例であった。成熟型血清BDNF濃度は研究参加時(発症約3週間)ではSNP(-)群が20.7 ±3.3ng/ml, SNP(+)群が22.7±1.3ng/mlであり、研究参加から3週間後ではSNP(-)群が22.3±3.4ng/ml、SNP(+)群が20.8±1.2ng/mlであったが、いずれも有意な差は認めなかった。 日常生活動作について自立群(FIM≧115)と非自立群(FIM<115)での血清成熟型BDNF濃度の比較では、研究参加時(発症約3週間)自立群(4例)が24.5±2.2ng/ml、非自立群(29例)が21.7±1.4ng/mlであった。さらに3週間後では自立群(8例)が22.8±2.0ng/ml、非自立群(25例)が20.6±1.4ng/mlであった。どちらの時点でも自立群の血清成熟型BDNF濃度が高い傾向にあったが、有意差は認めなかった。また研究参加時(発症約3週間)のSNP(-)群はFIMが85.1±9.2点、SNP(+)群では80.5±4.9とSNP(-)群のADLの平均が高く、さらに3週間後でもSNP(-)群はFIMが98.9±9.3点、SNP(+)群では94.3±4.6と同様の傾向であった。 麻痺側上肢のFugl-Meyer Assessment(FMA)では研究参加時(発症約3週間)ではSNP(-)群は43.7±8.5、SNP(+)群では41.3±5.1、さらに3週間後ではSNP(-)群は50.4±6.8、SNP(+)群では47.6±4.9と両時点においてSNP(-)群の平均が高い結果であった。 脳卒中慢性期の経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の研究は9症例実施したが、tDCS前後での血中BNDF濃度の明らかな変化は認めなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
亜急性期脳卒中症例については当初の目標症例数の30症例を超えて34症例が研究参加および研究終了することができた。遺伝子多型の有無についての解析および 血清成熟型BDNF濃度の測定も終了しており、順調に研究が進んだと考えている。 慢性期脳卒中片麻痺症例に対する経頭蓋直流電気刺激の研究については、目標30症例に対して9症例であり、今後も研究参加を募って継続する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
亜急性期脳卒中症例については目標症例数に達したため終了予定としている。 慢性期脳卒中片麻痺症例については、現時点で9症例の研究参加が終了しているが、目標症例数を30症例としているため、今後も研究参加を募って継続予定としている。 終了した時点で経頭蓋直流電気刺激による効果と遺伝子多型や血清BDNF濃度の計測および臨床データを含めた解析を予定している。
|