弾性線維腫の原因遺伝子同定とモデルマウス開発―病態解明に向けて
Project/Area Number |
19K11418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
藤原 作平 大分大学, 医学部, 客員研究員 (90181411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 隆子 大分大学, 医学部, 助教 (30133193)
関根 章博 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (30425631)
石川 一志 大分大学, 医学部, 講師 (80600452)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 弾性線維腫 / 家系調査 / 原因遺伝子 / 遺伝子 / 離島調査 / メカノトランスダクション / モデルマウス |
Outline of Research at the Start |
弾性線維腫の原因遺伝子を同定し、その発症機構の解明を目的とする。弾性線維腫は、主に高齢者の肩甲骨と胸壁間に生じる硬い線維性病変で、沖縄県、特に渡名喜島と粟国島の家族内に多発することから、遺伝要因の関与が強く伺われる。4年間の研究項目として、両島での調査・DNA収集、原因遺伝子同定、異常遺伝子の検証、モデルマウス開発から環境リスク因子の評価を行う。本疾患によりADL低下をきたす患者は多く、治療法は外科的切除しかないが、再発率が非常に高いため病態解明が喫緊の課題である。この病態解明は、弾性線維腫の増大の予防、新規薬物療法の開発、新たなメカノトランスダクションのしくみの解明にもつながる。
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Outline of Annual Research Achievements |
弾性線維腫は、主に高齢者の肩甲骨と胸壁間に生じる硬い線維性病変で、病理組織学的に念珠状の構造が見られる。本疾患は沖縄県、特に渡名喜島と粟国島の家族内に多発することから、遺伝要因の関与が強く伺われる。4年間の本研究の実施項目として、両島での調査・DNA収集、原因遺伝子同定、異常遺伝子の検証、モデルマウス開発から環境リスク因子の評価を行う。本疾患によりADL低下をきたす患者は多く、治療法は外科的切除しかないが、再発率が非常に高いため、発症機構の解明が喫緊の課題である。この発症機構の解明は、弾性線維腫の増大の予防、新規薬物療法の開発、新たなメカノトランスダクションのしくみの解明につながる。 2018年度までの渡名喜島と粟国島での調査で、陽性者46名、陰性者33名(申請時は陽性者38名、陰性者30名)を確定診断していたが、2019年度の調査でさらに陽性者4名、陰性者4名が加わり、3名については、現在画像を調査中である。罹患同法対も12対集めることができた。この罹患者、非罹患者について、Omni2.5M+exome chipを用いてGWAS(genome-wide association study)を行ない、罹患者間に共通するハプロタイプ(原因座位を含むDNA領域)を抽出するための解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、父母子、子の兄弟を含む40家系を目指して検体収集を行うことを目標としており、まだそれには到達していない。しかし12組の罹患同胞対と、陽性者46名データをもとに解析中であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
解析は、大家系連鎖解析(パラメトリック解析)、小家系連鎖解析(ノンパラメトリック解析)、相関(症例対照)解析の3 法によって原因領域を抽出し、領域が絞られれば、PacBio Sequelを用いて塩基配列を決定し、原因を特定する。特定座位において本土集団ではMinor Allele頻度(MAF)が極めて低く、渡名喜・粟国島集団で比較的MAFが高いこと、本土集団の弾性線維腫患者でもリスク遺伝子を所持することで検証する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Two Cases of Cutaneous Infection Caused by <i>Trichophyton verrucosum</i>2019
Author(s)
正百合子, 山手朋子, 酒井貴史, 生野知子, 石川一志, 竹尾直子, 藤原作平, 安西三郎, 竹中基, 宇谷厚志, 西本勝太郎, 亀井克彦, 安澤数史, 望月隆, 波多野豊
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Journal Title
Nishi Nihon Hifuka
Volume: 81
Issue: 6
Pages: 517-522
DOI
NAID
ISSN
0386-9784, 1880-4047
Year and Date
2019-12-01
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Peer Reviewed
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