Project/Area Number |
19K11426
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
木庭 新治 昭和大学, 歯学部, 教授 (20276546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 裕哉 昭和大学, 医学部, 講師 (00465105)
正司 真 昭和大学, 医学部, 准教授 (50384392)
礒 良崇 昭和大学, 医学部, 准教授 (60384244)
角田 史敬 昭和大学, 医学部, 講師 (60384393)
新家 俊郎 昭和大学, 医学部, 教授 (60379419)
吉田 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30333529)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | small dense LDL / LDL-triglyceride / HDL3-cholesterol / リポ蛋白リパーゼ / 内皮リパーゼ / 心臓リハビリテーション / 急性冠症候群 / Paraoxonase-1 / small dense LDLコレステロール / HDLコレステロール / HDL関連抗酸化酵素 / HDLコレステロール引き抜き能 / 冠動脈プラーク / HDL / HDL関連抗酸化酵素活性 / トリグリセリドリパーゼ / 内皮リポーゼ / リポ蛋白 / 冠動脈疾患 / paraoxonase-1 / aryl esterase / 脂肪酸 / Arylesterase / 動脈硬化 / コレステロール引き抜き能 |
Outline of Research at the Start |
急性冠症候群患者の発症時と6・24か月後のHDL機能(コレステロール引き抜き能と抗酸化酵素活性)、身体機能(心肺運動能力と血管内皮機能)および発症時と6か月後の生活習慣(食習慣、身体活動量)を評価する。心肺運動能力の増加や生活習慣の是正が得られれば、心大血管リハビリテーション(心リハ)に参加しなくても、HDL機能改善効果がえられるか、またHDL機能改善が3年間の心血管イベント回避効果を有するかを分析する。心リハの効果を多面的に解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
急性冠症候群(ACS)発症時の冠動脈病変と強く関連する脂質因子の分析を論文発表した。従来の古典的因子であるLDLコレステロール(LDL-C)ではなく、small dense LDLコレステロール(sdLDL-C)高値が光干渉断層法(OCT)で診断した不安定プラーク成分、例えば、プラーク破裂、コレステロール結晶、マクロファージの集積と関連した。またsdLDL-C値はトリグリセリド(TG)の代謝に寄与するリポ蛋白リパーゼ(LPL)と負相関した。 ACS患者535例を6ヶ月間の心臓リハビリテーション(心リハ)完遂群と脱落ないし不参加の非心リハ群に分けて比較した結果では、心リハ群でlarge buoyant LDL-C、sdLDL-C、LDL-TGの低下効果が大きかった。ACS患者253例では、ACS発症時と6ヶ月後の2回LPLを測定した。心リハ群(205例)でLPLは有意に上昇し、TGとLDL-TGは有意に低下した。その中の181例ではACS退院時と6ヶ月後に心肺運動負荷試験を実施できた。6ヶ月後に運動耐容能の向上した群でのみ、LPL、HDL-C、HDL2-C、アポリポ蛋白A1は有意に上昇し、TGは有意に低下した。HDL関連の抗酸化酵素活性paraoxonase-1とarylesetrase活性を測定した結果では、心リハによりparaoxonase-1は有意に上昇したが、高強度スタチン服用者ではむしろ減弱していた。HDL機能に関しては、一部の症例でHDLコレステロール引き抜き能とHDLのコレステロール取り込み能を測定した。両者とも心リハにより上昇したが、少数例の結果であり、現在、測定を継続している。 心リハはACS患者の二次予防に有効であるが、その効果は心リハによる運動耐容能の向上と関連しており、有効な心リハプログラムの工夫が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分担研究者でのHDLコレステロール引き抜き能の測定が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度内にHDL機能の測定を行う予定である。心リハによる心肺機能の変化、リポ蛋白代謝酵素の変化、リポ蛋白組成の変化の相互の関連を分析し、心リハの抗動脈硬化機序の解明に引き続き取り組む。
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