学校体育連盟の歴史社会学:運動部活動の過熱化に与えた影響の考察
Project/Area Number |
19K11533
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中澤 篤史 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70547520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 運動部活動 / 学校体育連盟 / 競技大会 / 過熱化 / 歴史社会学 / 歴史 / 社会学 |
Outline of Research at the Start |
日本のスポーツ文化は、地域社会のクラブではなく、学校の運動部活動によって支えられてきた。諸外国と比較して、運動部活動がこれほど大規模に成立し、活発に展開する日本は特殊な国である。なぜ日本では「部活」がこれほど盛んなのか。それを明らかにするため本研究は、学校体育連盟が運営する競技大会に注目し、その成立と展開のプロセスを歴史社会学的に分析し、それらが運動部活動の拡大と過熱化に与えた影響を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本の「部活」は、なぜこれほど盛んなのか。日本のスポーツ文化は、地域社会のクラブではなく、学校の運動部活動によって支えられてきた。これまで研究代表者は、運動部活動の歴史と現状を分析し、スポーツと教育の日本特殊的な関係を考察してきた。その流れを踏まえて本研究プロジェクトでは、学校体育連盟が運営する競技大会に注目し、その成立と展開のプロセスを歴史社会学的に分析し、それらが運動部活動の拡大と過熱化に与えた影響を考察することをめざしている。 2022年度は、主に前年度に取り組んだ戦後史に関する研究課題(戦後中学校・高校競技大会、中学校体育連盟、全国中学校体育大会の分析)に継続的に取り組みながら、そうした歴史的背景が生み出した現代的な状況も分析しようとした。具体的には、まず、戦後の歴史的な展開の中で、各競技でどのような大会がいつ、どれくらい開催されてきたのかについて、論文を執筆し出版した。つぎに日本中学校体育連盟が主催する全国中学校体育大会が、どのような歴史の中で成立したのかについて資料蒐集と分析を行い、論文を執筆し出版した。さらに、その中学校体育連盟が、どのように資金を集めて自らの財務基盤を整えてきたのかについて、資料蒐集と分析を行い論文を執筆した。また、日本中学校体育連盟および都道府県中学校体育連盟が、どのように組織化されてきたのかについてまとめた論文を、英語翻訳して国際的に情報発信するため二次出版の準備を進めた。最後に、以上の戦後史の分析を踏まえながら、21世紀以降の中学校・高校の全国競技大会の開催状況に関する資料蒐集・分析にも着手した。本年度は、本研究プロジェクトの最終年度となるため、達成された研究業績を総括しながら、今後の展望を論じて残された課題を整理するよう努めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定された研究課題に取り組むことができ、本研究プロジェクトを順調に進展させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、予定通り研究を順調に進展させるように努めたい。
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Report
(4 results)
Research Products
(24 results)